裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

5日

月曜日

名づけてウルトラ生理帯

 子宮を守る生理帯。朝7時半起き。朝食、トマトオムレツ。日記つけ、メールいくつか。打ち合わせ予定、かなりツマっている。その前に片付けなきゃならん仕事も山積だし、体調復するためのクスリを何にするか、いろいろ考える。

 快楽亭の怪我を気にしていたら、本人から電話。入院はせず、自宅療養とのこと。
「まったく、映画には呪われているんじゃないかと思って」
 とのこと。クランクイン当日の事故はこれが二度目だからなあ。しかしながら、昨日は意地でカラミのシーンもこなしたそうで、つらい部分は監督が代演したそうな。
「からんでいる男の体毛がカットによって濃くなったり薄くなったりするのが笑えますから、見てください」
 とのこと。9日の談之助との二人会は、高座で寝ころびながら演ずる、とのこと。こういうときは正統古典派でなくてよかったと思うねえ。滅多に見られない高座だと 思うので、中野芸能小劇場、物好きなみなさん、是非おいでを。

 一昨日の日記の記述について、裏日本工業新聞にすぐコメントが載る。何か山を越えて対談しているようなものですな。タニグチさん、ロフトもいいけど演芸もいいですぜ。意味とか意義のありそうなものばかり追いかけているとかえって世の中、見えなくなる。意味のなさそうなものを十年、追及していると、それが文化に変じてくるんです。13日のロフト(談之助と)はロリばなしばかりでなく、落語とか中心に意味のない世間話をするつもり。

 金曜日に振り込んだ通販のLDボックス代、振り込み先の名義が違っている、と電話。相手先の口座番号打ち込むと名義は自動的に指定される筈なんじゃないんですかと聞き返すと、振り込んだ時刻がちょうど当日振り込みサービスが停止する6時にギリギリかぶさっていたので、誤作動で振り込んだこっちの名前が記入されてしまったらしい。珍しいトラブルである。

 2時に歯医者。神経活かしたまま治療するのが建前の病院なので、ガワを削ったあと、乾燥のためのエアーを吹き付けるとしみるしみる。終わったあと、六本木へ出て冷やしタヌキ。買い物。ABC六本木店で『さぶ』7月号買う。この雑誌ももう二十年読んでるが、こんなコジャレた本屋に置かれるようになるとは、しかも西原りえこなどが連載するようになるとは、誰も予想だにしなかったであろうなあ。西原ファンたち、『さぶ』までフォローしてるかッ?

 帰って『SFマガジン』書きにかかるが体調極端に悪化、中止してベッドに寝転がり、『さぶ』など読む。他人がいきなり入ってきて見たら絶対誤解される。読者投稿欄に私の本の感想が書き込まれていたのに驚いた。8時、豆腐料理『二合目』。枝豆豆腐、黒豆豆腐、厚揚げ焼き、湯葉刺しなど。K子から出版業界のヤバ話聞いてエキセンな笑い。石マニア流水凛子先生とミネラルフェアに行ってきて、伊藤くんらしき人物を見かけたとか。

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