裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

7日

土曜日

神様、おねげえでアフラマズダ!

 境界線上のダジャレシリーズ。朝7時半起床。朝食、スモークト・サーモンとヨーグルト如例。それにオレンジ。北海道新聞社から、今の書評連載とは別にコラム連載打診。9月から週イチで3ケ月。最近、地元のメディアでの仕事が増えている。『ぶらり途中下車の旅』、今日の旅人は太川陽介。いま、いくつだろう。大学時代、太川陽介に似ているというだけで女性にモテモテだった奴がいたなあ。

 午前中、講談社Web現代。これまで紹介したくて、なかなか紹介するテーマを設定しにくく、たまっていたサイトを三つほど、一挙に“ひまつぶし”という項目でくくって紹介。いささかヒキョーな手段ではあるが、うまい具合にまとまる。何かひまつぶしをジョーク的に権威づけるために引用できる文献がないかな、と思って書庫に入り、手近のものを何の気なしに書棚から引き抜いてパラパラめくったら、そこにひ まつぶし論が載っていた。調子のいいときはこういうカンが働く。

 調子がいいのは気候のせいかもしれない。昨日並に気温は高いがカラリとしていてさわやかな暑さ。まだ梅雨のさなかとは思えない。昼に外に出て、チャーリーハウスで定食食べる。今日のは広東風チリソースで少し甘味が強すぎた。ダイエットで味覚 がいささか変わったか?

 それから少し腹ごなしの昼寝。起きて海拓舎の原稿、こないだから書いたもの(最終章)のまとめに入る。なんだかんだで資料引くのに時間かかり、3時の打ち合わせまでに完成させること出来ず。5時打ち合わせにしとけばよかったか。まあ、ここまでくればあわてることもない、時間割でFくんに会って、いろいろと状況報告。雑談で次回作の話になり、ちょっと思いつきをしゃべったら、それは面白いからぜひやりましょう、ということになる。まあ、また書き下ろしにしていたら二年がかりになるから、語りおろしで一気にヤッツケルのが上策ならん。

 終わって家に帰り、少しだらける。頭はまだ冴えていてもうひと仕事したがっているのだが、体がすでにバテている。考えてみれば朝から30枚近くを一気書きしている。5時に新宿に出て、マッサージしてもらう。体重計ってみたら1キロだけだけれど減っていた。揉んでもらって気がついたが、筋肉がかなり腫れている。ここ十日ほどのあわただしさのツケだろう。“体がズレちゃっているんですねえ”とか、わけのわからないことを言われつつ、揉まれてイタタイタタと声をあげる。

 8時、渋谷船山でK子と待ち合わせ、メシ。こないだの初夏の特別メニューが大変よかったというので、最終日の今日にK子がリクエスト。鮎とか賀茂茄子とか。トウモロコシごはんの香りの高さが絶妙。マッサージされて体がクタクタと“夏バテ”状態。ガックリくるのを酒で保たせようと、ビール、日本酒、ウイスキー水割りを連続 して飲む。案外ベロにはならずに済む。ただし体力は帰宅時にはゼロ状態。

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