10日
金曜日
セクがハラの戦い
三成さわりまくり。朝4時半に目が覚め、しばらく仕事。7時半、朝食。スープスパゲッティとスモークトヘリング、果物。昨日からやたら寒い。暖かいと思っていたら一気に冬に逆もどり。マンション外壁の塗り替えで窓にビニールが貼られ、薄暗いのも寒々しさを倍加させている。フィギュア王アゲてK子に渡す。裏モノ会議室で懐かしいカゴ直利の話題などが出てきた。
光文社原稿用の少年小説、付箋張りながらバリバリ読みすすむ。内容がまともでも挿絵がイッちゃっているもの、内容もイラストも脳天気なもの、妙にシビアで子供向けとは思えないもの、などなど。早川書房から電話。トラブルはほぼ、解決。それでも作業に日が残ってない。イーストプレスとはメールで。15日に打ち合わせ。
ゆうべ山咲トオルセンセイに電話して、27日の件、打ち合わせようと思ったら、来週から歌とサイン会で全国ツアー(「って名ばかりのドサ回りよーッ!」)なんだそうだ。怪奇マンガ家がアイドルとしてもてはやされるなんて時代を誰が想像し得ただろうか? ツアー休みに打ち合わせ、当日はなんと名古屋から駆けつけるという超(?)売れっ子ぶり。
昼は角の丸井地下のソバ屋で三味ソバ。うまくなし。喫茶店に入って、少年探偵もの三冊、読了。スポーツ新聞で、わちさんぺいの死去を知る。子供のころ、まっさきに名前を覚えたマンガ家の一人だった。その当時から、すでに古いマンガだな、というイメージが子供心にした人だったが、死亡記事で初めて顔を見た。かなり大きく記載されていたのは、釣り情報をずっとスポーツ紙で担当していたからだろう。
鶴岡から電話。非常に苦しい状況らしい。昨日の日記ではないが、少し現状を甘く見てること、本は書き上げても、印税の入金期日までの生活のメドなどをまるでつけていないことなどを少し叱る。次の企画は通っているのかと訊いたら、まだ確認していないとのこと、それではいかん、すぐ電話しろ、と言って切る。二分もしないうちに電話あり、某大手からワセダ大学講師体験記の出版、企画が通ったそうである。まず、めでたし。とはいえ、印税支払日までの生活をどうするかの問題はまだ居座り。
光文社に電話、月曜日に打ち合わせの約束する。7時、伊勢丹でK子と待合せ。和服売り場で服、帯、足袋などひと揃い。ああいうところの店員はおばさんだから、平気で“思ったよりおなかが出てらっしゃるから帯がしっかりお似合いですねえ”などと無神経に言う。ダイエットを決意(笑)。もっとも、そのそばから天麩羅などを食 べる。アオリイカが美味。
食後、ロフトプラスワンにちょっと顔を出す。青林工藝舎アックスのイベント。楽屋が息苦しいほどの人の入り。河井克夫、古屋兎丸、D、花くまゆうさく、根本敬、平口広美各氏に挨拶。井上デザイン一行も来ている。河井さんの本とDちゃんの画集を、今度書評で取り上げると約束。睦月さんが外に居たので楽屋へ呼び入れる。三人で佐川さんの話題。“あの人はもう、あれで仕方ない人ですから(睦月)”“じゃあ仲直りします?(根本)”“とんでもない!(睦月)”(笑)。陣中見舞いだけのつもりだったが、手塚さんに壇上にあげられた。何か壇上を一心不乱に見つめている、といった感じのお客さんたちで、私のイベントなどとは雰囲気が全然違い、ガラにもなくあがりまくった。壇上でみうらじゅん氏とお互い苦笑しながら(ラジオやネットで互いの悪口言い合った仲)挨拶。みうら氏には今度の単行本の解説を頼んでおく。壇を降りたらいきなり三人くらいに連続でサイン求められた。
睦月さんが何も食べていない、というのでK子と三人、途中退出して(某編集部の女性とスレ違った)、区役所通りの焼肉屋へ。豚足と冷麺食べて帰る。ダイエットを決意すると、そのココロザシと正反対の食生活となる。これは法則か。