6日
月曜日
ラビオリはべりいまそかり
イタリア料理店で主に用いられる駄じゃれ。朝8時半起き。朝食、マッシュルームサラダ、アボガド半個、バナナ。『3Dグラフィック』原稿ゲラ返送。学陽書房から電話。いろいろやりくり。K子の金沢殺人事件、あまりといえばあまりな犯人なので(笑)、イニシャルにさせたら、ソッチの方があてこすりっぽくなった。わしゃ知らんもんね。弁当、牛肉と菜の花の炒めものをオカズに、新しい弁当箱につめる。新しいのはミスドの景品で、これ欲しさにここ数日、お昼をドーナツにしてたらしい。
昨日の日記、リキ入れて書きすぎて細かい事を抜かしていた。土日のみ渋谷の勤労福祉会館角にバンで出ている「まぼろしたこやき」というのを初めて食べる。外側がカリ、中がトロ、という、今はなき神田白山通りの『おたべや』式たこやき。ソースしかないのと、出来たてを待って食べるわけにもいかないのとで、おたべやの味の再現、とまではいかないが、あの店がなくなった渇をいやすことは何とかできます。次のときはソースもかけないでもらって家のオタフク泥ソースをかけてみよう。平日と深夜は新宿に出ているらしい。
あと、ゆうべ買い物に出かけて帰ってきたら、エレベーターの中でひさしぶりに熊倉一雄ご夫婦と一緒になった。あちらもこっちの顔を覚えてくれたと見え、降りるときに、あの声で“デハオヤスミナサイ”と挨拶される。何かウレシイ。
昼は家から送ってきた塩ジャケとミソ汁であっさり。六本木へ出て、あおい書店へ回る。セルビデオを数本。銀行で金を降ろす。印税、ようやく入っていた。帰り、地下鉄の中で無暗に眠たくなる。気圧のせいならん。
『彷書月刊』から原稿依頼。長谷邦男特集で評論を書け、とのこと。長谷邦男を特集する、ということ自体、彷書月刊ならでは出来ぬ快挙である。コミックGONにタメはる気か。あと、ハローケイエンターテイメントからも何とかいうエロ雑誌の快楽器具特集でインタビュー依頼。例の大人のオモチャ屋の親父さんを売り込んでおく。
風邪、熱などは出ないがノドがいがらっぽく、何故か家じゅうにタバコの煙が蔓延しているようなニオイに悩まされる。麻黄製剤をのむ。
9時、夕食。ホタテのいしり鍋風、ハスと薩摩揚げの煮物、ツユク。ビデオで淡交社の“スーパー考古学塾”『恐竜は鳥になった?』というのを見る。あまりお金がかかってない教養モノビデオで、いかにも声優しゃべりのナレーター(表記ナシ)が、始祖鳥のことを“アーケオプリティクス”などと言っていた。チェックせんかい。それからコロンボをちょっと。コロンボと地元警察の会話のシーン、小池朝雄は雰囲気がすばらしく出ているが、口があっていない。相手役の小林修がちょっとした唇の動きまで見事にシンクロさせて吹き替えているのに感服した。