裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

7日

火曜日

コリオリはべりいまそかり

 回転座標系において主に用いられる駄じゃれ。朝8時起床。朝食、ソラマメとホタテのサラダ、オレンジ。3Dのアイジャイ原稿ゲラ戻し。夕刊フジに筆者近影をバイク便で出す。ファックスの依頼書には郵便番号だけが書いてあり、“所番地不要”とある。さすが新聞社(朝日などもそうである)だが、バイク便はソレでは届けてくれず、社に電話して問い合わせる。

 K子に弁当。夕べの残りものをオカズに、ご飯にはジャコと松の実で作った自家製ふりかけをまぶす(食べたK子は松の実をコーンと間違えていたが)。風呂入り、モノマガ原稿、シャキシャキ書き出す。資料調べているうちに、打ち合わせの時間(2時)を過ぎてしまい、K子に電話でノノシられてあわてて駆けつける。

 東武ホテルロビーにて、編プロ“メディアフォーラム”のF氏。そこから移動し、『時間割』で3人で打ち合わせ。5月に(!)さくら出版なるところから刊行されるホラーコミック誌の連載の話。K子の猟奇実録モノの原作と、オカルトコラムをやることになる。日経DIのコラムがこないだで最終回、『創』もそろそろ連載総入れ換えという話なので、その分の収入減を埋めるくらいにはなりそうである。欠けりゃ埋まる、というのは本当だな。担当のF氏はなんと、鬼塚五十一の『ゲーム機器があなたを殺す日が来る!』の編集をやっていて、トンデモ本やと学会のファンでもある、とのこと。そのホラーコミック誌、秋山真人氏や大槻教授も執筆するらしい。何という呉越同舟のメンツ。

 3時、帰ってモノマガ片付け、メール。さらに夕刊フジを書き出す。固すぎずオタすぎず、適度なところに読者目線を設ける作業がいつもの原稿と違って面白い。それにしても最近、飛び込み原稿の多いこと。日記の記述を見て“ウチのは大丈夫でしょうか”と光文社のHさんなどが心配して電話をくれるが、ハイハイハイやっておりますハイ。

 6時半、プロフィール、原稿料振込先まで合わせてメールして、ロフトプラスワンへ。睦月影郎氏の変態ナイトゲスト。今日はマンガでヌいた話。壇上、風間九郎、開田あや、ひえだオンまゆら、二村仁諸氏。最初に睦月さんが例として挙げたのがなんと『コボちゃん』。寒くて息が白くなった朝、幼稚園でみんなで息の吹きかけっこをしていたコボちゃんが、女の子たちの吐く息を吹きかけられて、思わずチンチンを固くする、という話。“よくまあ、こんなのまで見つけ出しますねえ”と言ったら、これはなんとK子が切り抜いて睦月さんに送ったもの、だった。あとはBSマンガ夜話のフェチ編というオモムキ。休み時間に、来場していたイーストプレス船津くんと、来週打ち合わせの仮約束。

 11時に〆メ。来場してくれていた気楽院氏、鈴之助氏、GHOST氏、哭きの竜氏などと人の悪い話題でしばらく談笑(このメンツで人の悪くない話をするワケがない)。いつもの“炙り屋”で打ち上げ。腹が減っていたので寿司、風邪引いていたのでニンニク丸揚げという、居酒屋ならではの取り合わせ。村田らむくん、ひげ面になり、ちょっと見には誰だかわからない面相になっていた。4月18日にレオ澤鬼、開田裕治、村田らむで三人展を開くとか。1時過ぎ解散、京王プラザに睦月さん送ってタクシーで帰宅。都心に住む有り難さは深夜でも2000円で帰れることだが、タクシーにとっちゃ有り難くない客だな。

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