裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

30日

金曜日

ラジエーターフロムカナダ〜

♪あなたのいない空冷式です〜(意味不明)

※原稿執筆 社会派くん対談 サイン会等打ち合わせ

朝何と9時半まで寝てしまう。
昨日の酒が案外深かったか。
それとも、原稿執筆にエネルギーを使い果たしたか。
さらにそれとも、朝からのこの雨のせいか。

朝食、スイカ、アップルデニッシュ一個、アイスミルク。
K子から今日明日の予定を聞いてくるので、
今日は一日家で仕事、と答えるが、考えてみれば
今日は社会派くんの収録があったのだった。

ともあれ、日記つけてすぐ、原稿を書き出す。
かなり大きな展開がある章だが、前半はストーリィ進行を
ちょっと離れて、大きな説明がここで出来てしまうことに
気がついたので、そっちの方にシフトして執筆。

新宿コマ劇場閉館とのこと。
私にとって、コマは何より、杉ちゃん&鉄平との衝撃的な
出会いを生んでくれた場所である。感謝してもしきれない。
とはいえ、以前コマ劇場は楽屋を潮健児さんと訪ねたことが
あるが、その当時から老朽化を感じていた。
懐かしさだけでは、これだけ大きなハコをそのままにしておけ
とは言えない。
われわれ昭和レトロ派に必要なものは、古い昭和をただ懐かしむ
だけではなく、“新しい昭和”を再生していくこと、では
あるまいか。

長野サイン会、確定。
仕切ってくれたK氏にお礼と今後のスケジュール調整の
メール。乾きょんに明日の大賞授賞式稽古用の台本を
メール、さらにハッシーにもネタ作り資料をメール。

それらをかいくぐって原稿書き。
自分の文章に自信なんてものはもとよりないが、
しかしコラムなどを書けばある程度評価軸が定まっている
商品としての自分の文章が、小説となると何と頼りなげに
見えることか、それでいて、現在、小説の依頼が重なって
いるハメになっていることを如何となすか。
「ハメとは天命である」
とは司馬遼太郎の『花神』の中で村田蔵六が言う台詞だが、
これが本当に天命であることを祈るばかり。

昼は昨日作った台湾おでんをご飯の上に乗っけて。
とろけネギ、肉、椎茸、卵、いずれも結構。
さらに原稿書き継ぐがすぐ時間。
3時、バスで新宿〜渋谷。
自宅マンション半地下の喫茶店『ベラミ』で
『社会派くん』対談。
村崎さんがどうしちゃったんだというくらい正論を。
最中に母から、無事帰宅したとの報告。

終わって各種連絡。
バスで新宿、京王デパ地下で夕食用買い物なれど、
“夕”食には出来まいなあ、という感じ。
地下鉄で新中野。帰宅して、そこから原稿書き。
サクサク、とはいかないが原稿書き進み、何とか一章分、
書き上げ、時間を見たら日をまたいでいて0時29分。
原稿用紙換算枚数にするとそれほどでもないが、とにもかくにも
何とか一章分アゲられたということで自己満足。

そこから酒。
トリモツをさっと煮て簡便つまみに(トリモツというのは、
下ごしらえの必要がなく、面倒な味付けなど一切入らず、
時間もそれこそアッと言う間に、ぶつぶつとハサミで切った
モツを出汁醤油でさっと煮付ければもう出来上がりという、
最も簡単かつ美味なつまみである)して、ビール一口、
それから焼酎の蕎麦湯氷ロック。
メールやりとりなどしながら。
1時過ぎにマドから
「下北沢公演の挨拶文が欲しい」
と言ってきたので、300字、速攻で書いてメール。
2時ちょっと過ぎ、就寝。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa