裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

9日

金曜日

カント55号

笑いの感覚はア・プリオリなのヨ。

※白夜書房原稿 メディアファクトリー台本原稿 杉&鉄収録立ち合い トンデモ本大賞打ち合わせ

劇場で、いろんな劇団のみんなと、この劇場の
スケジュール発表を待ちながら雑談している夢。
私は由賀ちゃんや麻衣夢ちゃんに笑われながら、
歌の稽古をしている。
アニメの主題曲を吹き込むのである。
一ヶ所、音程をわざと外したらすごく面白く唄えたところがあり、
作曲家は大先生なのだが、その場で携帯で電話して
「こういう風に唄っていいですか」
と電話口で唄って質問する。向うは呆れながらもOKしてくれた。
石川進さんのインタビューで聞いたエピソードが
今ごろ夢になって出てきている。

朝8時45分起床。
風呂に湯を張って、9時の朝食に。
自室に帰ってひと仕事すませて、11時くらいに入るのが
このところの常なのだが、これを往々にして日記に
書き忘れる。
シャンプーがそろそろ切れて、買わねばと思うのだが、
それもしょっちゅう忘れる。

朝食、青汁、カブのスープ(今日は温かいの)、
キウイ二切れ、小型メロン半個。
食事会の話など。

11時40分にmixiに日記をアップ、それから今日の原稿仕事、
まずは白夜書房のコラム原稿で、五木ひろしについて。
与えられたテーマと五木ひろしの関連性を一発で読者に
わからせる、その構成のインパクトを中心に思い描きながら書く。
昼飯はさみ、1時20分に書き上げて、メール。

昼飯は弁当、サバの味噌煮。
こういう料理、いつまでこの日本に残るだろうか。
いや、こういう料理を懐かしい味として認識するDNAが
いつまで日本人の遺伝子の中に存在するだろうか。
昼飯の間も、食いながらパソコンのキーを叩いていたので、
事実上中断なしに、原稿は書き続けていた。

引き続き、メディアファクトリー原稿の、漫画部分台本
残り部分。
昨日の打ち合わせも加味して、頭の中に絵と印刷効果も
思い浮かべつつ。
3時に荻窪なので、間に合うように完成させねば、と
思いつつ書き進むが、なにしろ複雑な構成なので、そこらを
チェックしながら書かねばならず、大変な作業。
脳がオーバーヒートして熱を持つような感じになりつつ、
馬力をかけて(死語)ジャスト一時間で書き上げ、
2時20分、河井さんとSさんにメール。
ミリオン出版から打ち合わせについてメールもらう。

大急ぎで支度して荻窪まで。
ジェオのスタジオで、録音中の杉ちゃん&鉄平のところまで。
杉ちゃんのピアノはもう終わって、鉄平くんのバイオリン
パートの収録。
普段の杉鉄の演奏とは違う姿が見られて面白い。
私の注文で作曲してもらった曲、いろいろと現場での工夫や
思いつきも取り入れて、これは、という出来。
聞いていただけばワカル、という感じで。
休息時間に鉄平くん、『怪獣大戦争マーチ』を聞いて
「これが一番スキなんです」
と。

小学館クリエイティブのお二方来て、オミヤゲが
銚子電鉄のぬれ煎餅『電車で帽!』。
いや、さすがワカッテラッシャル。
http://www.choshi-dentetsu.jp/
装丁、掲載原稿順番など細かいところ打ち合わせ。
販促の件(予約特典など)についても。

5時まで収録を見学、11日のミキシング後の対談の
打ち合わせもちょっとして、辞去。
荻窪から地下鉄で新宿、タクシーで渋谷の仕事場。
オノとちょっと打ち合わせ。

そこでトンデモ本大賞2008の台本書き直し作業をし、
プリントアウトして、これもギリギリになってマンションを
飛び出ることになる。そこでNHKのUさんにバッタリ。
『とことん! 石ノ森章太郎』のお礼と、この次の話。

新宿東口『らんぶる』。
間に合う予定だったが、タクシーの運転手さんが
曲るべきところで曲ってくれず、運転席で
「あ〜マチガエちゃった」
と頭を抱えた事態あり、15分遅刻。
怒りたかったが、車中
「先生のテレビの雑学はよく聞いております」
と言われたので怒りもできない。

らんぶるでトンデモ本大賞実行委員会打ち合わせ。
会場図面を元に、大会番長しら〜さん、舞台監督I矢くんはじめ
8名。あとからFKJさん、植木不等式さんも来る。
脚本変更部分と、それぞれのコーナーの時間の付け合わせ、
会場の舞台の設計上、これまでの演出法では使いにくい部分など。
舞台進行上の重要なことから、当日のゴミ出し(役所との兼ね合いもあり)、
弁当の手配などまで、イベントというのは本当に決めておかねば
ならないこと、多々。

今後の会場押えという話から膨れていって、5年後の20周年記念大会
はどれくらいの規模でやろうか、などという話も出る。
思えば15年続いたというだけでも不思議な感じなのだが。

その後、『随園別館』に移って、奥の部屋で食事。
いかにもと学会というか、国際政治関係の話題からアニメまで
幅広すぎな話が飛び交う。もっとも、最近は大学の先生たちも
平気でアニメや漫画の話をする。
料理、これまでイメージしていた随園別館の料理よりも
かなり質的にアップしているような気がする。
FKJさんも、2年前に来たときより確実においしくなっている、
と言っていた。ことに、角煮を花巻にはさんだ中華バーガー、
甘味が上品でよし。

紹興酒はカメ出しを瓶に小分けしたもの。
オキ・シロー氏のカクテル小説に“北京ラック”という
カクテルが出てきて、“女酒”である花彫酒と、“男酒”で
ある関帝酒をカクテルして水で割ったもの、というのだが、
果たして味がカクテルと言えるほど変わるものだろうか、
紹興酒のオーソリティ植木氏に訊こうと思っていたが忘れた。
「甘いのがお好きな方は」
と、普通ならザラメのところを、梅干しの砂糖漬けを
出してきた。ちょっと噛ってみるに、いや甘いこと甘いこと。

こないだのビデオ撮影でちょっと持ちだしがあったので、
今日は申し訳ないがおごっていただく。
丸ノ内線で帰宅、ビールと紹興酒しか飲んでいないが、
思えばかなりヘビーなスケジュールの消化であったせいか、
かなりクタビレていて、12時ころ、ベッドに潜り込んで
そのまま沈没。

※写真は録音中の鉄平くん 鉄平くんのギターwithゴジラ 中華バーガー

Copyright 2006 Shunichi Karasawa