裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

2日

金曜日

ストゥーカ行為

急降下爆撃機がどこまでも追いかけてくるよ〜。

※単行本原稿書き 三才ブックス打ち合わせ

朝8時半起き。
気圧の乱れのせいでベッドから出るのがツライ。
洗顔、風呂の湯入れなどしているうち朝食の時間。
今日、母の誕生日である。
寿司でもおごろうと思ったが今日は夜に予定あり、
明日ということにする。

朝刊でガソリン値上げの記事を読む。
昨日、移動が大変だったのは、ガソリン税復活した
とたんに、中断されていた道路工事等全部再開されて
工事用車両などの搬入頻々だったため。
メーデーのデモとかには一回も出くわさなかったが、
あったのだろうか?
昔は5月1日は道路が全く使えなくなるので早い時間の
外出には注意を要したものだが。

原稿、S社のもの。
ほぼ半日をこれに使う。
力が入ってしまう原稿なので、書いていてクタビレるが
いい感じのクタビレである。

腰はまだ本調子でなし。
この天気のせいもある。
ビデオ撮影日は晴天の予報だが、果たしてどうなるか。
こないだ『ピンポン!』見ていたら、最近の天気予報の的中率は
85%にもなる、とマツコデラックスが取材で言っていた。
昔はフグを食べるときに“気象台、気象台、気象台”と
三べん唱えれば“あたらない”というまじないがあったくらい
だったそうだが(バロン吉元が漫画の中で言っていた)。

ミリオンとの打ち合わせ予定でK子とスケジュールスリ合わせ。
長野の人形劇フェスタの打ち合わせも佳声先生とGW中にせねば
ならぬ。あと、NHK出演の打ち合わせはいつだっけ。
頭が混乱。ロフトプラスワンでのイベントのことも考えなくては
いけないし。

3時、一旦原稿を中断し、mixiの保存箱を保管場所代わりに
して、渋谷へ。ベラミで三才ブックス打ち合わせ、
イラストのベギラマ、担当Tくんと。8月刊行の単行本
(連載をまとめたもの)の件。
打ち合わせはすぐ済んで、あとは雑談。
春咲小紅とりえ坊の結婚についてなど。

打ち合わせ終わり、仕事場で原稿の続きを、と思ったが、
パソコンがネットにつながらない。エアマックの不具合だが
素人判断ではちょっと怖いので、オノに連絡して、マドに
見てもらうことにする。
仕方ないので、朝日の小ゲラのみ確認して(問題なし)、
また自宅へとトンボ返り、原稿完成させる。

電話数件、某広告誌原稿のネタ、スポンサーが別途
ついたというので急遽そこの商品関係にしてくれと言われる。
へえ承知しやした、と了解したものの、いろいろとやりにくい
ネタではあるな。

7時、荻窪へ。途中、雨が極めて激しくなる。
傘を駅前の露店の花屋で何故か売っていたので買うが、
一本350円で立派な傘が、しかも開くかどうかチェックまで
してくれて買える。何か申し訳ないような感じ。

Tくんとちょっと話す。
彼も、今回の舞台に三日間、スチルスタッフとして加われて
本当に楽しかった、ということである。
出版の仕事というのは基本的に個人作業なので、
演劇のように、みんなが集団で協力しあって、という
ことが非常にうらやましくなる。
遠藤周作などの気持ちがよくわかる。

遅れてきたベギラマと、打ち合わせ二度目兼飲み。
荻窪ということで、例のまる八へ行く。
なんとここ、5月5日で閉店(25周年目にして)だそうだ。
昭和の匂いがまたひとつ、減る。
無能無策の福田政権だが、土建族道路族に金さえ儲けさせれば
政権は安泰と思っていて、そのために無用な再開発をどんどん
推し進め、街の匂いを片端から奪っていくノダ、などと
政治に対し床屋清談的憤懣をブチまけたり。
あぁルナの芝居がなければこの店は知らないままだった。
最後の最後に来られて、よかったな。

劇団の話、子育ての話、モノカキ業界の職場不倫の話、
某女性ライターのストーカー行為の話等々ゴシップ類。
ベギはあぁルナの稽古日記は樋口っちゃんの“しゃくれ日記”
がお気に入りで選って呼んでるそうな。
いろいろ話しながらビール、ニッカハイボール。つまみは
自家製ベーコン、納豆揚げなど。
11時くらいに、お母さんに挨拶して辞去。Tくん、ベギに
店の提灯(さすがに年期もの)の下に立ってもらって
写真を撮った。

タクシー、ベギラマと相乗りで。
家に帰り、まだそれほどクタビレてもいなかったが、
明日のこともあって、すぐにベッドにもぐり込んで寝る。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa