裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

8日

月曜日

一姫二太郎サン・ジュスト

 お姉さまお兄さまへ。朝7時起床。早起きは老化現象。朝食ソフトフランスパンのトマトサンド、ライチ。午前中に原稿三本。週アスとモノマガジン、それとフィギュア王に載せてもらう『ファンタスティック・サイレント』書評。連休あけ草々やたら馬力がかかることよ。週アスのブツは昨日、Nくんからアメリカみやげに貰ったハン バーガー絵本(ビッグマックの形の絵本)を即、使う。

 K子に弁当、焼きギョウザ。自分は参宮橋まで出て、道楽のチャーシューメン。結婚当座、参宮橋に住んでいたころは三日にあげず通って体重を増やしたもの。トンコツスープだが臭くないところがいい。最もタクシーの運転手さんなどに訊くと、“あそこはウマい!”という意見と“あんなラーメン、食えたもんじゃない”という二派にクッキリと別れる。

 そこから新宿。三鷹まで中央線で出て、武蔵野署に遺失物のバンクカード、受取りに行く。帰り道で急いで残高調べたが、無事だった。三鷹という街は中央線文化圏の中でも分岐点らしいが、確かに歩くと空が東京ではない。武蔵野の色。新宿に戻り、いくつか用事済ます。家に帰ってまた仕事にかかるが、急に眠くなり、1時間ほど昼 寝。電話いくつかかかるが、半分以上とらず。

 とった電話の中に、思いがけない人から思いがけないルートを通じて来た思いがけない内容のものあり。仕事がらみである。最初と最後の思いがけないはそれでも予想つくような思いがけなさだったが、それが私のところまで達するのに、全然こっちの頭では結び付かない人物をそれも二人、経由して来ているのである。業界の狭いことに変な感心をする。まあ、こういうことはあまり期待せずにナリユキを楽しむ方がいいだろう(何のことやら読んでてわからないだろうがスマぬ)。

 5時、歯医者。奥歯にかぶせる金冠のカタを取る。歯と歯グキの分割線をきちんと取るため、特殊なワイヤを歯グキの根本のところに押し込む。このために麻酔。大げさなものである。一番奥の歯だもので、唇を思い切り引っ張られて押し広げられ、終わったあと、ちょっと腫れた。鼻風邪気味なので、家に帰って抗生物質をのむ。

 青山まで買い物に出かける。今日はK子は赤坂で昔アシスタントをしていた成毛厚子センセイと飲み会なので、一人夜食である。8時、芝崎くんが弟さん連れて車できて、処分する本や雑誌類を持っていく。弟さんも好人物ふう。私のような変てこなモノカキの本など読まぬ人であろう。

 9時ころ夕食。一人なので簡単に、酒のつまみのようなもの数種。炊飯器に残っていたメシ(茶碗半杯ぶん)でミソムスビ一ケ。ボロブドール遺跡のビデオなど見る。K子は1時ころゴキゲンで帰ってきた。

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