裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

24日

日曜日

忍者の恋の物語

♪甲賀でひとつ 風魔でひとつ 若い二人が初めて逢った 忍者の恋の物語〜。朝8時起床。ヨク寝ルコトデアル。起きて入浴、朝食。スイカとカボチャスープ。メール いろいろやりとり。週プレのチェックなどについて。『FRIDAY』のおしまいのページにある『人気シェフたちが唸った和の一品』を見たら青山・もくちの“鳥の唐揚げマル秘黒酢ソース”が取り上げられていた。東京マリオットホテル錦糸町の『壷中天』のシェフの推薦。ここの唐揚げ、ランチで私もよく食べるが、まずおいしいうちではあるが、わざわざここで取り上げるほどのもの かなあ?もくちで取り上げるなら絶対にわさび釜飯の方がいいと思うんだが。

 11時に出勤。車内で週刊誌3誌。ウナギつくだにで茶漬けをかき込む。鶴岡から電話、いろいろと今後のプロジェクトのことを。電話終わって仕事に、と思うが体がグッタリ。気圧がひどい。資料にと2チャンネルの猟奇ネタスレを読んでいたら、
>>『シは死体のシ』と言うマンガでそういうのがあった。
 という書き込みがあって驚く。89年に『ホラーハウス』でK子とのコンビで連載していた作品。マイナーな雑誌のマイナーな連載だった(おまけに死体がテーマと決めたとたん、宮崎事件が起こり、しかも当の宮崎がこの雑誌に投稿していたことがわかって騒ぎになり、死体マンガなのに死体が描けない〜そこだけ空白にして処理〜という凄まじいことになった作品だった)読んでちゃんと記憶している人がいたとは。
>>あの雑誌の中でこの連載だけが面白かった。
>>話自体はコメディータッチで、絵もホノボノしていた。
>>内容はシュール。
 ここまで褒められるとは。シュールになったのは上記のような理由で、いま思い出しても冷や汗三斗の作品なのだが。

 救心のんで無理にテンションあげて、アサ芸6枚半、ギイギイという感じで書く。いつもなら2時間で書き上がる内容のものだが、3時間半かかった。書き上げたらも う6時半。急いでメールして、タクシーで下北沢。

 虎の子で、神学研究で留学中のローマから夏期休暇で帰国の山辺紀子(やまべ・きのこ)さん歓迎会。虎の子は私の日記で読んで、彼女が行きたいと指名したもの。K子、QPさん、ひえださん、気楽院さん、それに私と六花マネ。紀子さん、もうイタ リアは三年目くらいではないかと思うが、去年までとは全然印象が異なる。

 やはりそれまでは東大卒、京大大学院卒の超インテリにありがちの、“頭いい人特有”の固さがあったが、やはりイタリアナイズされたか、大変ハジけたオンナへと変身。こりゃ男女問わずにモテるぞと思う。これだけ魅力的な女性が将来修道院に入る ことを目標にしているというのがいい。資源は無駄に使ってこそ贅沢。

 軽い関西なまりがあり、誰かの話し方に似ているんだがなあ、と思って、あ、と思い出したのが旭堂南湖さんだった。女性に言っても喜ばない比較だった。しかし、マジに将来私がトーク番組持ったりした際には、修道院姿で美人コメンテーターとして出演してほしい。イタリアみやげの地球儀をいただく。ひえださんにはギロチンのおもちゃ。ギロチンのおもちゃというのはゲーテの逸話でしかしらないが、と言ったら 気楽院さんにウケた。

 私には最初帽子、と思い、ネットから私の仕事場の写真、トンデモ本大賞のときのマッドハッターの写真(佳声先生はさんでおぐりのアリスと一緒の)などを見せて、この人に似合う帽子を、と言ったら革製の、凄くいいんだが凄く高い帽子を勧められ て、泣く泣く断ったそうな。

 馬刺、牛すじ、カマスのスモーク、タコと枝豆の和え物など紀子さんにも六花マネにも大好評。ひえださんが巫女の衣装を持ってきて、紀子さんとK子に着せる。K子は髪の毛を振り乱して、まるで丑三つに人形に釘でも打ち付けるような雰囲気になっ て大喜びだった。

 みんな飲んべえばかりで酒がいくいく。磯自慢一升瓶があっという間にカラになりそれからワインが二本、梅ブランデーや芋焼酎ロックなど。最後はワケがわからん状態にみんななって、六花と紀子さんが抱き合ったりしていた。気圧のせいか? 12時タクシーで帰宅、いろいろウダウダとくだらん話を夫婦でしたり。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa