4日
月曜日
「シカト申し渡したぞ」「……」「何とか申せ!」
お殿様コント。朝7時半起床、もう眠い。朝食8時15分、スイカ、ポタージュ。都議選は民主躍進、自民微減。よくまあ微減ですんだ。あのサラリーマン増税案を石 弘光一橋大学学長がマンガに出てくるイヤミなインテリそのままの態度で
「刺激的でしたかな」
とか言いつつぬかした時点で、自民惨敗を予測したのだが。この選挙のさなかにどうしてまあ、ああいう自殺行為をと首をひねったのだが、その後に控えている郵政法案採決を思うと、この都議選で自民党内に危機感をあおり、いま否決してこの逆風の中解散・総選挙にもっていかれたら、との恐怖を反対派の議員に植え付けるための周 到な作戦だったのか? とさえ思う。
ちなみに、郵政改正法案が自民党内でこんなに反対にあっているのは一にかかって民営化が自民党に大不利になる改正だからであって、民主はじめ野党がこれに反対するのは大いにスジが通らぬ。労組をバックにしているために自民党に不利になる法案に共産党はじめ野党が反対せざるを得ないというこのパラドックス。小泉は実はスゴいことをやらかそうとしているので、なんでこの男が暗殺されないのか、不思議である。逆に言うと日本の政治は本当にダイナミズムを失って不活性化しているのではないかと思えてならない。暗殺だの陰謀だのが日常茶飯におこるような面白い政治だったら投票率もあがる。あがりゃいいってもんじゃないが、一回混沌にもどさないと本 当の改革など出来ないんじゃないか?
9時からアサ芸『こんニュー』原稿書きはじめ、11時までに書き上げ。自室のものなので仕事場に送り、字数チェックなどざっとしてから送る。日記もまたざっと。12時、出勤。車中でOさんに電話、つながる。マイ・プランのKさんと連絡つき、 急いで企画案進めるとのこと。
仕事場到着、シャケ弁当に温茶をざっとかけて掻き込み昼食。体重ここのところ1キロ増で安定してしまっている。なんとか戻さなくては。アサ芸チェックして送信。 雨、ポツポツになってはいるが体調不安定続く。夜にでもまた大雨となるか?
1時半、鶴岡から電話、某所の某人のトラブル、何か大きくなりそうだと嬉しがっている。2時、時間割、二見書房Yさん。遅れているスケジュールの詰め。それですぐ帰って仕事すればいいのだが、いろいろと話すこと多く、どうしても同年齢の男同士、意見も合って話し込んでしまう。その中で次の本の企画も出たので、無駄ではな かったが。
2時45分、出て自宅でメール数本。すぐまた出て、東武ホテルでおぐりと待ち合わせ、東急本店横の通りにある『包む工房』へ。週プレMくんが今度超高級おしゃれ雑誌『ウオモ』へ異動で担当を離れるので、二人で何か贈り物をしようと計画し、こないだイタリア製の灰皿を買った(Mくんは最近珍しいくらいのヘビースモーカーである)。年代物で汚れているので、おぐりに預けて洗ってもらったらなお年代がつい てしまったので、せめて贈り物らしく包装してもらおうという寸法で。
ちょうどいい箱があったのでそれにおしゃれに詰めてもらう。そこから時間割にもどる。Mくん、ライターのNくん来て対談。週プレは他にも大きな人事異動あり、ワタワタしているらしい。Nくんはもともと童顔の上に髪を夏向きに短く刈って、白いシャツにリュック背負ってきたのが小学生みたい。おぐり喜んでいじる、いじる。
対談はスムーズではないがいろんな発言、エピソード飛び出して、三回分くらいの材料は揃えられた。その後、おぐりからMくんにプレゼント贈呈。丸いケースだったのでおぐりが純情な女子高生みたいな口調で
「……あの、これ、私が自分で焼いたチーズケーキなんですけど……」
と。そのギャグはどうかわからなかったが、ブツは喜んでもらえた。
新楽飯店で送別会、のようなもの。『ウオモ』の話などを聞いて、これからの40歳というのは、などというサジェスチョンまがいのことを吹く。次の原稿用に、おぐりに猫耳をつけて店内で撮影。おぐりが酔っぱらった上にテレてなかなか難航。新楽飯店のお父さんが
「カラサワさん、これ、ナンの雑誌?」
と訊くので『週刊プレイボーイ』と教えると、
「すぐ後ろの席にいるのが『Hanako』の取材」
とのこと。こういう古くてユニークな店は雑誌にとっては非常にありがたい存在なのである。半蔵門線に乗るおぐり、Mくんと別れて、山手線で新宿。車中意外な人物 から電話。元気なようで安心。