裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

19日

火曜日

どうぞまたがってください

鳩山首相、SMクラブ常連であることが発覚!

※宣伝用原稿

朝寒くて10時までベッドの中。
夢の記述をずっとつけていると、合宿所のような
場所がよく私の夢には出てくるのに気づく。
いったいどういう意味があるのか。
今朝の夢も合宿所というか、山荘というか。
そこに入ると、私へのプレゼントが送られてきている。
可愛らしいピンクの子供用フトンセットである。
熊さんのシールが貼ってあるが、それが全て表裏逆に
張られている。何かフロイトなら意味をつけそうなところ。
それを送ってきた女性と長々話す。

朝はジュースとコーヒー。
18日、『市立探偵スペンサー』シリーズのロバート・B・パーカー
死去の報。77歳。“アメリカの池波正太郎”と言いたくなるような、
食い物の描写の多い作風だった。内容が大して作品により変わらなくても
シリーズの新作が出るだけで読者がうれしがるというあたりも、
池波正太郎とパラレルであった。

同じ18日、ミッキー安川氏肺炎で死去。76歳。
こないだスペル星人の奥村公延氏が亡くなったと思ったら、
ペロリンガ星人の回の蕎麦屋『増田屋』の親父、シゲさん、
ミッキー安川氏が亡くなった。
妙に実相寺監督に縁のある人が続けて亡くなる。

この増田屋の親父、漫画家の加藤礼次朗にソックリということで
(いや、順番から言えば逆だが)一部の友人知人たちにとっては
見るたびに笑えるキャスティングだった。そう言えば礼ちゃんも
蕎麦屋の息子だ。
ウルトラシリーズにはときどき“なんでこの人が?”というような
役者が登場するが、中でも意外性抜群なキャスティング。

以前の著書にはコント作家と肩書きがついていたが、書いた
コントを見たことはない。子供のころから、アメリカ放浪の
武勇談(ホントに金につまったとき、路上で“日本人のウンコの
仕方”というのを見せて金をとったとか)などばかりが
有名だった。後はテレビのレポーターであり、また毒舌で
知られたラジオのパーソナリティであった。
近年はアメリカナイズされたキャラがウソのような、
愛国主義的発言が目立ったが。

独特の、口ごもるような声質が特長で、ちょっとでも聞けばすぐ
ミッキー安川だとわかったが、ここ一〜二年、目立ってその滑舌
が聞き取りにくくなっていた。体調が悪いのかしらんと
心配していたが今日の訃報の前兆だったのだろうか。

そう言えば芸能界裏ばなし的な本の草分けでもあった。
それ以降の暴露本がどうにも誹謗中傷の匂いがあってイヤな感じ
だったが、ミッキー氏の本に書かれたエピソードはみんな
短いコントみたいで、ユーモラスな雰囲気があって憎めなかった。
この筆致を見ると、コント作家という自称も故あるものかと
思えるのである。私にとって彼もまた、昭和のテレビ界を
形作っていた顔、であった。
黙祷。

入浴、メール、電話でのやりとりいくつか。
すぐ昼食。母の室で。
野菜サラダの後、頬肉牛丼。見かけよりずっと薄味で結構。
果物、小粒イチゴ数個とスチューベンの小房。
母、いつも向いのアパートの一室のベランダを感心しながら
見ている。そこの住人であろうおばさんが、毎日々々、
驚くべき量の洗濯物をベランダに干すのである。
「とても一家族の洗濯物の量じゃないわ。どこかのも引き受けて
いるのかしら」
と言う。私も言われてその洗濯物を見たことがあるが、
メイド服が二着、干されていたことがあった。
お店のものか、それともそこの家の娘さんのアルバイトか。

自室に戻り原稿。某誌に掲載の広告原稿。
二つの案があって、〆切りまでに絞り込むことが出来ず。
並べて書き始めるが、1/3くらいまで書いたところで、字数内で
過不足なくまとまるであろう方を選択する。

原稿書き一休みでお茶を啜りながらテレビを見ていたら
NHK教育で『あの人に会いたい』三遊亭円楽追悼を。
おお、去年亡くなった人だからな、と思って見ていたら、
すぐ後に続けて柳家金語楼。いくら同じ落語家だからと
言ったって。いや、同じ落語家だからこそ逆に並べて放送
すると違和感があるなあ。金語楼をまた、落語中心に
語るのは無理があるだろう。戦後の金語楼はむしろ
喜劇俳優、テレビタレントとして見ないといけまい。

mixiメールで、ある芝居の案内が来る。うーん、今月は他にも
行く予定の舞台があるし、無理かなあ、と思っていたら、また
その芝居の案内が来た。しつっこいなあ、と差出人をみたら、
これが別人から。要するに、マイミクの中にこの舞台に出演する
女優さんが二人も。それも、まるで表面上はおつきあいないと
思っていた方々から、それぞれ。……まったく、芝居の世界は狭い。
しかし、そうなるとこれは行かずばなるまいか。

先日、NC赤英の出ているビデオを見てたら、山本彩乃という
グラビアアイドルが出ていて、シヴさんが
「松原由賀ちゃんとしか思えない」
と言っていた。私はそのときには“えーっ、そうかなあ”とか
思わなかったが、今日、まったく別件でネットを検索して
いたらその山本彩乃という子のDVDジャケ写が出てきて、
思わず“あれ?”と声を出しそうになったくらい似ていた。
なーるほど、と感心。
私はやっぱり、女の子の顔というものに対して鈍いところが
ある。

原稿、書き直し書き足しで、8時半までにアゲて編プロに送る。
ふうと息をついて、夜食の準備。
鶏の竜田揚げと野菜類を乗せたラーメンサラダ(ゴマダレ風味)
と、手羽中のコンソメ煮。黒ホッピーで。

読書したりネット見たり、なんだかんだで2時近くまで起きてる。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa