14日
木曜日
月とサスペンス
スパイとしてタヒチに侵入したポール・ゴーギャンを待ちうけていたものは……。
※原稿書き 寒気凛冽
朝5時ころ、寒くて目が覚める。
暖房入れて寝たのだが、故障かな、と思ったら
ちゃんと作動している。暖房が効かないくらい寒いのであった。
フトン被り直して再度寝たときの夢。
荒木飛呂彦を少女マンガタッチにしたような絵柄の夢(アニメでは
ないのだが絵が動く)だった。
ターミネーターみたいなごつい殺し屋と、不死身と言われる女戦士
との肉弾対決。殴り合いから始まって、互いの腹を裂き、そこに
首を突っ込んで胸から顔を突き出し、顔半分を銃で吹き飛ばしたり
顎をムシリとったりとメチャクチャな状態に。
一転して普通の夢になり、私は南極に到着する。上記の事件は南極で
起こったもので、私は雑誌社の仕事でそれを取材に来たのである。
南極基地(だだっ広い倉庫みたいなところ)の係員に取材の許可をもらって
雑談。ふと見ると向こうではパーティーみたいなことをやっている。
この事件の一周年記念パーティだそうで、赤塚不二夫がいたりする。
10時起床、湯を沸かして日記つけ。
朝食、焼き芋と黄ニラスープ。
焼き芋はサントクで売っていたものだが、柔らかく、甘く、そのままで
スイートポテトの如し。
ハッシーから電話数回。札幌のでんたるさんにメールなど。
入浴してやっと体が温まってきた。
某社から電話。年末に企画書を出せと言われて出したまま
(なんやかやありすぎて)忘れていた企画、通ったとのこと。
スケジュールを訊かれ、出します出しますとあわてて返事。
今年の前1/3の予定に全く入れてなかったので、ちょっと大きめな
変更が必要。
12時昼食如例。
ホウレンソウと卵の炒め物、納豆、白菜のツケモノ。
単純なお菜だがホウレンソウ炒め旨し。
イチゴ4粒とリンゴ3切れ。
昨日高崎駅に降りた小沢一郎に、若い男が
「辞職しろ!」
と詰め寄った事件。どうしてもブッシュに靴を投げたジャーナリスト
とかぶさるので、なにげなく“ブッシュ 靴”でウィキペディアを検索
してみたら、かなり面白いことになっていた。
・この靴の製造元であるトルコのバイダン社に注文が殺到。これまで年間
4万足くらいだったのが10日で37万足。
・この会社、靴の商品名を“バイバイ・ブッシュ”とし商標登録。
・中国のメーカーが“あの靴を作ったのは我が社”と名乗る(ニセブランド?)
・イラクのティクリートに“靴の銅像”が立つ(すぐ撤去)。
“靴の銅像”は実に傑作(投げた人のでないんかい)。撤去されたのが
残念である。それにしても、この時、当のブッシュは“サイズは28センチ
だったね”と即妙のジョークを飛ばし、これはさすがであった。
小沢氏もそれくらい余裕をかませばまた、ネットでの評判も違って
きただろうに。
打ち合わせ調整2件ほど。
それと、今更、という感じだがやっと落ち着いて年賀状が書ける。
全部で300通ほどあるが、返事が出せるのは200通が限度か。
せっせと挨拶文書き。
4時ころ、書き上げた50通ほどを出しに出る。意外や、さまで
寒くもなし。風がないからか。そのまま買い物して帰宅。
部屋の方がしみじみと寒さを感じる。
仕事していたら急激な眠気に教われ、30分ほど眠る。
起き出して、資料読書。明日の原稿用の。
今日からでも書き始められるが、今日は書かない。
テンションをためないと。
7時半、夕食の準備。ベビーホタテを使ってサラダ。
トマト、レモンピール、オリーブ、パセリ、タマネギ等を刻んで混ぜ、
おろしニンニク、パプリカ、黒胡椒、シーズンオールを加えて
ワインビネガーとオリーブオイルで和える。
うまいが、塩気不足と感じる。利尿剤を入れているので、どうしても
体に塩分が不足するのである。
それとパン、ワイン(エロの冒険者さんからのいただきもの)で
夕食。あとはカニクリームコロッケ。
DVDでチャップリン『独裁者』メイキング映像など。
ポーレット・ゴダードとは日本を訪れたときに秘密裏に結婚
したという話が出てくる(籍を入れてなかった、という説もあるが)。
映像では花長の天ぷらを実にうまそうに食っていたが、調べたらこのえびの
天ぷらをチャップリンはやたら気に入り、一度に36本食べ、それからの
東京滞在期間毎日えびの天ぷらを食べ、帰りの船の中でまで花長の職人に
天ぷらを揚げさせ(たまたまアメリカに行く職人がいると知って、
その船に帰国便を変更した)ずっと食べ続けたという。
この執着度が天才の天才たるところか。
凡人は、たとえ金が続いたにせよ、こういう行為のどこかに
罪悪感というか、気味悪さを感じてしまうようだ。