30日
木曜日
「ウルトラマンさん、ラブホに入って最初にすることは?」「シャワッ」
ウルトラマンシリーズ3。
※原稿チェック 打ち合わせ
朝9時半起床。
ムッとした暑さを感じる。
寝巻き代わりのシャツが汗でベトついている。
朝食、スイカ二切れ、冷製スープ。
インタビュー本原稿チェック、調べることが多くてなかなか
進まず。とはいえ、インタビュイー氏の記憶の大変に明晰なことに
助けられる。場所の記憶と名称の記憶から調べて、年代が
割り出せたときなどは名探偵になったような気分になる。
注文していた資料本が届くが、上下巻がばらばらに来て、
下巻だけ先に届いて上巻が来ないなど、不備いろいろあり。
他にもいつもながらのドタバタ。
昼は卵の黄身にネギ、カツブシ、海苔を混ぜたものと
キュウリ漬け、油揚とエノキの味噌汁でご飯二膳。
カロリー考えてあっさり。
何か書いても書いても終らぬ気がするが、まあ内容の面白さに
助けられて原稿チェック、やり続ける。
ふと気がついたらもう3時半。
あわててタクシーで新宿、珈琲西武にて
講談社週刊現代N氏打ち合わせ。
N氏はついこのあいだまで癌で入院、私はついこのあいだまで
心不全で入院、お互いの病気自慢から話に入る。
老人ホームみたいだ。N氏、医者が4回くらい
「大丈夫でしょう」
と問題にしなかったのをねばって検査繰り返してもらい、
ついに癌を発見したとか。
で、打ち合わせ、週刊現代リニューアルにより
マンガ評のコーナーが廃止になり、それに伴って私も
一般書籍の本の書評になる。最初の一冊を預かる。
話をいろいろ聞くと、マンガ評論という
分野ももう大変な感じらしい。
で、しばらく雑談。
実は先日からああだこうだとひねくっていた企画、
持ち込み先をどうしようか、直接の知りあいがそっち方面に
いないので、ある意味途方にくれていたのだが
雑談中にN氏の知りあいの名がポロリと出てきて、
それがまさに私がもとめていた感じの持ち込み先。
ダメもとで紹介してくださいなと頼んで快諾を得る。
不思議なもので、今年後半の持ち込み企画の二大柱を立て、
ツテをいろいろ探っていたが、どれも途中で挫折していた。
それが両方ともポンポンと数日中に、ツテどころか本丸に達して
しまった。そういうものかもしれぬ。
打ち合わせ終えて帰宅。
汗でぐっしょりになり、シャワーを浴びて甚平に着替える。
今年の初甚平である。
脱衣所の鏡をじっくり見る。
昨日、トンデモ落語会で知りあいに会ったときも
「痩せましたね」
と言われる。確かに病院で10キロ痩せ、退院後2キロ増えたが
それからまた頑張って1キロ落とした。とはいえ、私自身は
鏡を見ても腹を見ても、そんなに痩せたという感覚はないのだが。
と、いうか入院時に76キロ体重があったということにがく然と
した。これまで数年、ずっと体重は68キロで安定していて、
バカ食いしても増えず、逆にダイエットしてもなかなか落ちなかった。
水が溜まっていたにせよ、いつの間にそんなに増えたか?
原稿チェック続き。
昭和20年代の混沌的狂騒ぶり、自分も体験してみたかった、と
つくづく思う。
8時過ぎ、何とか一区切り。原稿用紙だと400字詰めで27枚と
いったところ。
ゆで蛸のアリオリソース和えと鰹の手こね寿司で夕食。
鰹の手こね、前まではタタキで作っていた。そっちの方が脂も
とぶし、生臭くないだろうと思ってのことだったが、
今日はサントクにタタキが無かったのでやむを得ず生ガツオで。
そうしたら、タタキで作るよりずっと旨い。
驚いた。これからは生ガツオでやろう。
蛸を食いながら忠臣蔵七段目の、由良之助が蛸を食う場面のとこなど
を読む。酒はマッコリと黒ホッピー。