裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

12日

日曜日

オルグ言葉

「思想の自由はヌルマすぎるから 愛するあなたをオルグ言葉〜」

※パチスロNEO原稿 トンデモ本大賞反省&慰労会

エドワード・ファーロング(まだ美少年)主演のホラー映画を撮影
するのに、自分の倉庫代わりに使おうと借りていたマンションの一室を
提供する。部屋の壁に血管が走り、それがはじけて血が飛び散るという
シーン。撮影を見学しながら、飛び散った血の掃除とかはきちんと
やってくれるんだろうな、と、ちょっと心配になる……という夢。

夢というもの、見るときは連続してドラマチックなものを見る。
見ないときは数ヶ月も見ない。
映画と似ているような気がする。

9時半起床。朝食、夕張メロン(濃厚)、コーンスープ(これまた
濃厚)、ミルクティー(牛乳たっぷりでこれも濃厚)。
わずか一ヶ月前には入院してMRIの中で呻吟していたというのが
ウソみたいである。

同人誌の〆切が少し延びる。
その時間を使って白夜書房『パチスロNEO』原稿を書く。
400字詰め原稿用紙4枚という短いものだが、短いだけに
中に情報をどれだけ詰め込むか、なかなか工夫がいって面白い。

昼は母の室でイカの掻揚げの天ぷらそば。
そばを啜れるのも元気なうち。
室に帰って原稿続き。3時半にメール。

4時、新宿区役所横のルノアールにてトンデモ本大賞反省会。
出席者、しら〜、K堤、S井、談之助、私、I矢、のび太、K川、
K谷、桐生、稗田、皆神、naja、開田夫妻、FKJ各氏。
談之助に『ウルトラマン前夜祭』のDVD、K堤さんに『威風堂々』
のCDを渡す。

大賞報告(まず大成功)と来年の大賞への問題点提起、その他いろいろ。
今回の大賞については、いくつか問題出るもほとんど豊島公会堂を
使ったことに関する問題であった(勝手に開催中の会場に入り込む
老夫婦がいたとか。受付の人間が誰何すると“私たちはこの会場の
歴史に興味があるんです!”と逆ネジをくらわせてきたとか。
いろんな人間がいるものである)。

喫緊の問題は、来年の日本橋劇場の席数が少ないことで、それにより生じる
席をとれなかった人々の不満をどうするか、ということである。
豊島公会堂は席数はたっぷりあるが、いかんせん(その老夫婦の興味を
引くぐらい)古く、席が小さく、不満も今回の来客にかなりあった。
不満のない奇麗な会場(来年のは奇麗だよ)にすれば今度は賃貸料が高くなる。
主催の側に一度でも立った人間であれば、主催者の苦労もわかるのだが
一般の観客は基本的に文句ばかり言う(それが権利だ)。
その兼ね合いをどうするか、悩ましいところである。

来年は絶対企画の中に入れなくてはならない志水さん追悼の企画に
ついても。ひえださんがかなり心痛で精神状態も乱れているようで
心配する。議事の進行を聞くに、以前からのS井、のび太、I矢くん
などに今回かたスタッフに入ったナジャさん、K堤さんという
取り合わせが、今後の実行委員として働いてくれればという期待大。

ただいろいろ思いのぶつかりあいもあり、この会議室の予約時間の
二時間はあっという間に過ぎる。そこから、慰労会の上海小吃に。
今日は珍しくオカアサン休み。

注文は私が担当し、ハマグリ炒め、鳥唐揚げの甘酢和え、アヒルの血の
炒め、蜂の子唐揚げ、豚タンの塩茹で、鳥肉の丸唐辛子炒めなど
頼む。酒は青島ビールと紹興酒。話題多々、久しぶりのと学会会合で
盛り上がる。料理、ここは時に頼んでもいないものが出たりして、
困ったものなのだが、
「まあ、この店じゃしょうがない」
になる。ここらへん、志水さんを追悼するにふさわしい店かもしれない。
あの人も“まあ、志水さんじゃしょうがない”でかなりのところが
済んでしまっていた。

9時、〆に酢辣湯スープ、油そば、炒飯頼み、ホロ酔いで出る。
ひえださんは“これから志水先生思って泣くから”と別の店に行った
ようだが、私は紹興酒の酔いがあるので帰宅する。
こないだのチャイナハウスのときもそうだったが、やはり入院以来、
酒に弱くなっているか。

帰宅して、いくつか雑用。都議選の結果見るがまあ、
意外な結果なし。幸福実現党がまるで票が延びないのが笑えた。
まあ、ここはオウムのようなカルトにも走れまいと踏んでいる。
かなり早めだが就寝。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa