裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

20日

月曜日

モンキー・パンチ塞翁が馬

マンガの連載が終ってもアニメが延々と作り続けられるということ。

※オーディション審査

恒例、夢日記から。
私は旧大名家の子孫である。今は税金のために東京で細々と暮らしては
いるが、資産はさすがに大したもので、旧所領地の地方都市の
駅前には大学の校舎なみの建物があり、半分は所有する茶器、絵、
武具などを保管・展示する美術館、もう半分は当主個人用の図書館
になっており、さらに付属する建物は一家の子女たちが買い物をする
とき専用の舶来品百貨店になっている。さすがに百貨店は昭和ぽい
レトロさになってしまっているが。人にその建物を案内するが、
そこに分家の長男が来ている。この分家は数代前に本家と財産争い
の裁判を起こして敗れ、今は貧窮しているが、その長男は中庭から
その建物を眺めて、ひい爺さんが裁判に勝てばここが全部ボクのもの
だったのになア、とくやしがる。

朝9時半起床、心臓少しバクつく。
朝食、フルーツトマト、バナナ。
食べて荷物の配達を待つ。清水崇監督宅から回ってくる、ムービー
フェスティバルのDVD。今日受け取れないとヤバいので
ちょっとピリついていたが、無事受け取る。

12時、入浴して家を出て、高円寺。
家を出たところでTBSから電話、インタビュー出演(収録)依頼。

高円寺着。地図で見ても実にわかりにくい場所だが、
何とかたどりつけた。
某企画オーディション審査なのだが、応募者が迷わず来られるか
心配になるほど。
私、映像監督のT氏、脚本家のI氏、それにハッシー。

10代の男の子、女の子を審査するわけだが、
大学進学も就職も蹴って来ましたという子もあり、
選定にちょっと責任の重みを感じたり。
もちろん、親の承諾書は取ってこさせているわけだが、
自分に子供がいて、こういう道を選ぶと言い出したらどうするだろう。
ほとんどの子が応募の写真を携帯写真で撮っているのも、
10代ならではか。あれ、顔がちょっと魚眼的に写るので
印象変わってよくないと思うんだがな。

結局、5時半まで4時間かけてそこでオーディション。
昼飯も食えず、調理パンを始まる前に噛っただけ。
最終的に男の子一人、女の子一人を仮合格にしたが、
驚くというより呆れるのは、申込書出して、オーディション日時の
連絡をこちらがして、それに来ますと言っておきながら来ない、
という子の多いこと。
しかもそのほとんど、いや、全員が、今日行けませんとか
辞退しますの連絡もないということ。
一応、若い子のことなので心配してこちらからどうしましたかの
連絡をしてみるのだが、ほぼ全員、留守電か不通。
一人(女の子)に至ってはこちらが名乗ったとたん
「あー!」
でワン切り。ハッシーがややキレていた。
申込書選考の段階で習い事などがユニークで、ちょっと私が気に
なっていた男の子もいたが、残念ながら彼からも連絡はなかった。
今の10代が全部こうとは思わないが、しかしひどい。
ひどいのに限って自己PR欄に
「きちんとした性格で、根性だけは誰にも負けません」
などと書いているので余計印象が悪くなる。

それでもまあ、仮合格者が出たということでホッと。
ハッシー、T監督、Iさん、それに受付やってくれたあゆみを
連れて、高円寺の居酒屋・大将でお疲れさま乾杯。
いい結果の出た子を褒めるより、やはりワン切りの子に対する
「なんだありゃ」
「今の若いもンはなんだ」
みたいな文句になるのは仕方なし。

9時まで飲んで、タクシーで帰宅。
TBSの仕事の資料を調べて、メールする。
それから、ホッピー飲み直し。
ジャコナッツで。
DVDで『十二人の怒れる男』、また結局通して見てしまう。
何だろう、この吸引力は。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa