7日
火曜日
マクナマラ殺してしまえホトトギス
大統領、空爆でベトナムのホトトギスを全滅させましょう!
※社内誌原稿、講談社原稿、ラジライ手直し
朝方の夢。
芝居に出演するが、私の役は阿部寛とダブルキャストである。
どういうキャスティングをするんだ、比べ物にならないじゃないかと
あせるが、役柄が私の方に近く、みんなに私の方がハマっている、
と言われてホッとする(しかし、これって完全に役者の見る夢じゃ
ないか。そういうアイデンティティになってしまったのか?)。
マクナマラ元米国務長官6日死去、93歳。マイミクROCKYさん
の日記で知ったが、ミドルネームのSはストレンジ、なのだそうだ。
まさにドクター・ストレンジラブ(マクナマラはハーバードで博士号
を収得している)であったわけか。博士は数字を愛し過ぎ、第二次大戦
では“いかに能率的に”東京や大阪を爆撃で焼き払うかを計算し、
ベトナム戦争ではベトコンを何人殺せばベトナム軍の勢力が消滅するか
を計算した。結局、前者では成功し後者では失敗し、マクナマラは
ケネディ(と後任のジョンソン)と対立し、自分の計算ミスの
責任をとった形で引退するわけだが、そこらへんのやめ方まで
合理的で、ここまでいくと、むしろキャラクター的に立ちすぎて
あっぱれ、という気にさえなってくる。
リベラル派から見れば悪鬼外道のような人物だろうが、歴史というのは
ファンタジーと異るもので、単純な善と悪の対立では収められない。
マクナマラは“人間の本質は変わらない。従って戦争も無くならない”と
言っていたという。これに関しては全く同感なのである。
9時半起床。
どんよりとした天気である。
部屋に除湿を入れっぱなし。
朝食、でんすけスイカ、ニンジンスープ、ミルクティー。
すぐ自室に帰り、週刊現代マンガ評原稿。
11時に書き上げ、メール。
それから某社社内誌原稿、これも短いものがまとめるのが
難しい。字数調整、気にしつつ書きだす。
なんとかいう女優とイケメン男優の借金騒ぎ、
くらたまと叶井俊太郎の妊娠騒ぎなど横目で見ながら。
昼は母の室で。
ポークジンジャー、生姜切らしたとかでタマネギのすりおろしで。
ポークソテーは何故か嬉しくなる料理。ただし昼に限るが。
ラジオライフの昨日出した原稿、やはり時間が迫って急いで書いた
もの故、意味のよく取れぬ個所あり。数ヶ所、書き直して編集部に
送り直す。
9日の志水一夫氏の告別式、所用で参加できないので
供花を葬祭会社に発注。
何かデジャブを感じたので、何かなと思ったら、UFO評論家の
大田原治男氏が亡くなられたとき、花を送るために葬儀場を志水さんに
確認しようと電話したのを思いだしたのだった(結局そこではわから
ず正狩炎くんに訊いてラチがあいたのだったが)。
あのときは大田原氏のお姉さまという方から
「葬儀はしない。家にも置く場所がない」
とニベもなく受け取りを拒否されたが、志水さんにそう報告したら
「この業界、そういうの多いんですよ」
と例によって飄々と言っていたなあ。
一人暮らしだったため、亡くなって数日後に発見された大田原氏に
比べれば、志水さんはまだしも幸せと思ったことだった。
原稿(短いが)三本連続で書いて、左足がむくんだので少しベッド
で横になったら30分ほど眠ってしまった。起きだして買い物。
茄子とシャケ缶を買って茄子かやき。
ハッシーから退院祝いにもらった“あご(飛魚)だし”を使って
作ったら美味なこと。