裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

29日

水曜日

「ウルトラマンさん、新婚旅行で楽しみなのは?」「初夜ッ」

ウルトラマンシリーズ2

※F社打ち合わせ トンデモ落語会

朝9時半起床。
下半身にちょっと寝汗。
朝食、スイカ二切れ、ジャガイモのヴィシソワーズ、
ミルクティー。
服薬凄い量。

昔、父と仲がよくて(父の方がかなり年上だが、漢方の
大家なので先生、先生と呼んで尊敬していた)しょっちゅう
薬学会で一緒に飲み歩いていた茨城のH先生が亡くなったとのこと。
漢方とか、整体とかで大家と呼ばれる人は早死にが多いという。
人の病気を見過ぎると自分がその病気を引き受け、早死にすると
野口晴哉も言っていたが、こういうのはやはりおかしいのではないか。
大家こそ長生きをしてくれないとかかる方が安心できない。

自室に戻り、昨日の原稿チェック続き。
途中でTくんから電話、ちょっと報告あり。
最初聞いたときはエッと思い、それからヤッタ、とほくそ笑む。

原稿チェック続き。11時に一本、バーバラにメール、
それから日記つけだの何だの雑用。
昼飯(塩ジャケ、キンピラ、茄子の浅漬け、ご飯)急いで食べて、
また原稿。暑中(残暑)見舞の件でオノとメールやりとり。
今回は坂本頼光さんのイラストを使用している
(ビジネス用のはごく普通のです)。

最中にR社Hさんから電話。体どうですかというので
入院前後のこと話すが、確かに打ち上げで会ったときの呼吸の苦しげ
なことは尋常でなかったと。ある件で知っている某事務所を紹介。
3時にもう一本原稿上げ、メール。これで全体の1/3。

身支度して新宿に出て、珈琲西武。外は暑いがまだ、猛暑という
感じではない。
早めについたので読書(恵贈いただいた楽工社『おかしな科学』)
読みながら時間つぶす。
そろそろ時間かな、と思い携帯でスケジュールをチェックしたら
新宿での打ち合わせは明日で、今日は私の方から指定して
赤坂見附だった。ちょっとボケとるな、とあわててY氏に電話、
丸ノ内線で赤坂見附まで。ルノアールでF社打ち合わせ。
Yさん、“代表作にしましょう”と意気軒高。
Yさんはルナの佐々木輝之の大ファンだそうな。

1時間ほど話し、銀座線で浅草まで。
木馬亭でトンデモ落語会。入り口にいたブラックと大阪の件。
楽屋に言って出演者(談之助、鯉朝、白鳥、頼光)に挨拶。
ホラリオン出演の件、みんなにお願い。
談之助さんからは助六師匠との会に出演お願い。

会場にはQPさん、開田夫妻などの顔あり。
久しぶりのトンデモ落語だったがアブないパワーは衰えておらず。
とはいえ、頼光さんが一番の大ウケだった。
後にあがる鯉朝くんがかわいそうなくらい。

終って出たら、“唐沢さん!”と声をかけられる。
声の方を見たら驚いたことに、映画監督の松村克弥氏。
彼とはデビュー作『オールナイトロング』以来のつきあいで、
まだ私が六本木で芸能プロダクションやっていた時分に
知りあった仲である(今日は別個にそのときの助監督
の啓乕くんも来ていた)。
まるで変わらぬ元気さに安心。

ブラックいきつけの浅草のくじら居酒屋『捕鯨船』へ。
レトロな、いかにも昭和の浅草といった雰囲気の居酒屋。
壁一面に芸能人のサイン。亡くなったダーリン先生のものもある。
快楽亭にブラ淋に続いて二人目の弟子(白鳥に言わせると“自殺願望者”)
のブラ之助が入った。タンクトップシャツ姿の優男。
みんな“ブラックもついに木×翁になったか”と。

最初は開田さんたちとカウンターで話し、後で座敷の方で
松村監督や鯉朝と話す。松村監督、清水監督とは友達だとか。
今度一緒に飲みましょうと。

11時、お開き。つくばエクスプレスで秋葉原、秋葉原から中央線で
新宿、新宿から丸ノ内線というルート。つくばエクスプレスの
浅草駅のサンバカーニバルの壁画にちょっとダレ。
開田さん夫妻と雑談。特撮映画ライターの某氏が一週間くらい
音信不通なので心配とのこと。志水さんみたいなことに
ならねばいいが。

帰宅して、生ベーコンつまみに一人乾杯。
DVDで『ジャッカルの日』の、ジャッカルがモンペリエ夫人を
殺すあたりを見る。2時半、就寝。

*『捕鯨船』店内と、エクスプレス駅の壁画。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa