裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

5日

日曜日

ジーザス・暗い人・スーパースター

「ぶつぶつと“世界の終りは近い”とかつぶやいているの、最高」

※講演仕事

朝、9時半起床。
日焼けが心配になるほどの好天。
朝食、スイカとニンジンスープ。
柏書房から原克著『図説テクノロジーと大衆文化』という
大著が恵贈される。ちょうど、ベッド読書で原氏の
『アップルパイ神話の時代』(岩波書店)読んでいたところ
だったので驚く。なぜ、最近自分が原氏の著作にハマっている
ことを知った? という感じ。

志水さんの死に対しと学会員から弔辞多々。
みな、思いは同じ。と学会のシンボルは在大阪の山本会長だが、
東京においてのそれは志水さんであった。シンボルだけあって運営には
ほとんど関わらなかった(そういうことに向く人ではなかった)が、
会が成立するには必ずシンボルが必要なのだ。

ゆうべマドから送られた講演で使う映像資料を
開こうとしたら開けず、あせる。マドに電話で聞く。
先方からは何も言ってこないので開けられたと思うので、向うで
見てくださいとのこと。

札幌出張の記録をまとめていたら時間なくなり、あわてて
1時半、オリンピック青少年センター@参宮橋。
思えば東京に受験に来たときに最初に泊まったのがまだ選手村を
そのまま使ったここだった。
あまりの食事のまずさに鬱になったっけ。
その後、今のような派手な色彩とデザインのものになったが、
中を使用するのは初めて(以前、と学会のトンデモ本大賞授賞式の
会場候補に上がったが、申し込みが法人でないとやたら煩雑で、
あきらめた)。
なべかつさん、森田さんと落ち合い、満員の食堂で月見ウドン
食べつつ打ち合わせ。お堅い主催団体なのでちょっと緊張する。
ここは演劇の稽古場にも使われているそうで、麻丘めぐみさんを
なべさん、見かけたとか(稽古とか、金をとらない場合は非常に取るのが
楽なのである)。

控室で、講演後のパネラーの方々と歓談、今日のテーマについて
やたら盛り上がり、司会役のなべさんに
「あんまりここで盛り上がると、壇上で話すことなくなって
しまいませんか」
と注意したくらい。

で、講演。200人ほどの前で。最初は一時間しゃべること
あるだろうか不安だったのだが、聴衆のみなさんの食い付きよく、
結局10分ほどオーバー(私にしては珍しい)した。
マドの用意した資料、無事投影でき、マドは“も少しディープな
資料映像もあったのに”と不満そうだったが、もっとも初歩的な
もので会場から“ああ!”という感嘆の声があがった。
それくらいのレベルで一般社会人にはちょうどいいのである。
終ったあと、責任者の女性が駆け寄って握手を求めてきた。

その後のパネルディスカッションもこういうところでの座談会と
しては盛り上がり、ことにコンピューター系専門学校の講師を
やっているKさんとのやりとりはよかった。

何とか無事にし済ませ、ホッとして控室に戻る(利尿剤が入っている
のでトイレが近く、今後の講演仕事などでは気をつけねばと思った)

終って、帰宅しようとしたがKさん、Mさんたちがどこかで一杯、
と言うので、なべさんなどとも一緒に7〜8名で、参宮橋駅前の
『庄や』へ。Kさんはコンピューター関係の仕事をしていながら
心霊も好きで稲川淳二の大ファンとのこと。そんな話しもしながら
2時間ほど過ごし、ホッピー2本(4杯分)飲んで、ちょっと
酔いが回ってしまった。

帰宅し、少しベッドで横になって休む。
ゆうべおみやげに買ったホワイトアスパラを茹でたというので
母の室で夕食をゴチになる。
ホワイトアスパラ、日に当てぬというだけでなぜこう、普通の
アスパラガスと異った風味・食感になるのか。
マッコリのサワー割り数杯。

*青少年センター。正式名称は「国立オリンピック記念青少年総合センター」
と長い。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa