11日
土曜日
アニメーター妖精講座
はい、アニメーターたるもの、二次キャラに童貞を捧げ、30歳になるまで
実際の女なんぞとつきあってはいけません!
※フィギュア王原稿 『ざつだん人の踊り2』
夢の中、私は寄席で落語をやっている。
その寄席の高座というのが、白木作りで小舞台のようになっており
能の舞台のようで御簾もところどころにかかっている。
で、これが劇場の二階席のような高さにしつらえられており、
しかも何故か一階の客席の後ろ側に設置されている。
つまり、客の背中を見下ろす形で演じるわけ。
何でこんなわけのわからん形式の設定を夢に見たか、
まるでわからない。
9時半起床。もう30分、早起きがしたいところ。
朝食、夕張メロン、コーンスープ、ミルクティー。
自室に網戸をくぐり抜けるくらいの小虫が入り込んでいる。
蚊やりを焚いて退治る。夏だなあ。
フィギュア王原稿一本片づける。
それからコミケ同人誌原稿用の資料コピー。
これが案外時間かかる。
まあ、やっていて楽しくはあるが。
昼は母の室でオムライス。
ちょっと今後のことを話す。
新中野はいいところだが私にとって仕事しやすいところでは
ないなあ。
コピーに熱が入って、あっという間に夕刻になる。
5時、家を出て町屋へ。
ムーブ町屋にて『ざつだん人の踊り2』ライブ。
地下鉄乗り継ぎにて。町屋駅構内でと学会の佐藤痴庵さんに会う。
ムーブ町屋、2階のロビーに、(このあいだ来たときは“ミトコンドリア・
イブ”と題された巨大な人形だったが)巨大な髑髏みたいなオブジェが
ある。聞いたら『ひょっこりひょうたん島』の人形をデザインした
片岡昌氏の作だとか。細部にそう言えば懐かしいデザインの香り、あり。
ちなみに、片岡氏のインタビューがネットで読めるが、ひょうたん島の
ハカセの目玉は、磁石で動かしていた、という話があった。
子供のころ、あの目はどうやって動かしているのか、アップに
なるたびにブラウン管に顔をくっつかせるくらい近づけてその仕掛け
を探ろうとしたがまったくわからず、いろいろと考えた末に“磁石
なのではないか”と予想したが、40年ぶりにそれが正解だったと
わかって、何か、胸のつかえがとれた気分になったことであった。
喫煙コーナーで木原さんと東京三世社Aくんに会う。
受付でルナの新人・エリックからホラリオン2チラシ受け取る。
ナジャさんが浴衣姿で受付、新田五郎さんなども来ていた。
中野貴雄夫妻も来場、楽屋(倉庫だが)でちょっと話す。
なかなか面白そうな依頼あり。
どういう形になることやら。
Tくんのいつもの指示で、出来るだけ楽屋で話さないようにして、
何の用意もなくトーク開始。
中野監督いつもの通り絶好調、木原さんも最初はとまどっていたが
調子つかむと負けじと話だし、7時から9時半まで、とにかく
話題途切れることなくバカ話、無駄話。ここまで意味のない雑談
(しかも聴衆を笑わす)をとめどなく続けることが出来るのは
凄いことである、と壇上にいながら感心する。
こういう“雑談”も才能が必要だと、そろそろ誰かが言い出さないか?
冬コミで活字化されるはず。
終って撤収、スタッフのしら〜さんや来てくれていた渡辺シヴヲさん
などとどこかでイッパイと思ったが、町屋というところ、駅前にあまり
飲み屋がない。やる気茶屋があったので入るが、7人で席がない、
と言われた。仕方なく、ガストで飯を食いながらビール飲んで雑談。
和膳三品(五穀ご飯にひれカツ、とろろ、冷しゃぶ)に小柱ねぎトロ
というのを足してビールの肴にしたが、この小鉢類がどれも意外に
うまく、感心してしまった。某著名ミステリ作家の先生が食に興味
まったく無く、まだ彼が大阪住まいのとき、K子が
「大阪でおいしい店を紹介して」
と言ったら
「まかせてください、最高のガストを紹介しますよ」
と答えたのは今でもひとつばなしだが、これはその先生のことを
言ってられなくなったと苦笑。
地下鉄で帰宅、Tくんは今夜も上機嫌。
駅ホームで沖縄から来たという女の子が驚いた表情でファン
だといい、連れの男性と友に写メを所望された。
テレビかと思ったら私の著作をほとんど持っているという。
帰ってホッピー二杯。ビールの酔いを修正。
ベッドで講談社メチエ『奈良朝貴族の時代史』(森公章)読む。
長屋王住居跡から発見された3万5千点に及ぶ木簡から読み解く
奈良朝の政治史・生活史であるが、この木簡の山を発見した研究者の
狂喜、思いやるだに凄いものだったろう。
*片岡昌氏の作品。