11日
火曜日
キャプテン・ハローワーク
終身雇用は俺の夢 俺の果てしないあこがれさ……。朝、007新作予告編の夢を見る。CG使いまくりのSFっぽいボンドカーが出てきたり、冒頭で飛んでいる飛行機にロケットで飛びついた殺し屋が、缶切りみたいな装置で飛行機の外壁をコジあけて、乗っている政府要人を暗殺したりする。その飛行機は遊園地のプールみたいなところに不時着するのだが、私はそのプールサイドで“これを映画と知りつつ”眺めていて、“こんなマンガチックな007映画はダメだ”とブツクサ言っていた。
朝食、キャベツコンビーフ、黒豆。果物はイチゴとグレープフルーツ。体調は極めていいのだが、血圧は最高も最低もなかなか下がらない。8時15分、家を出て杉山公園前バス停まで。コンビニで週刊誌等購入。25分のバス如例。暑くなるというの で半袖で。
メールチェック、それから『ダ・ヴィンチ』原稿手直し。その合間々々に、トンデモ本大賞2004のパンフ製作について、MLで、またデザインのパイデザとメールやりとり。さらに、岡田斗司夫さんと『創』の対談連載の件でメールやりとり、その件で『創』S編集長と電話でやりとり。さらに岡田さんから足立区にある激ウマという焼肉屋さんに行こうという件でメールあり。もうひとつ、岡田さんと8月放送のオ タク談義ネタについて、OTC含めてやりとり。
鶴岡から電話、昨日のドリーさんとのトークの件。菅直人の“やられ方”のマヌケさはタイムボカンシリーズの悪役三人組のマヌケさに通じる、などといういかにも鶴岡的な比喩から年金問題についての話になり“オレは払いませんよ。ええ、水木しげる先生が払ってないんですから、オレが払っちゃ申し訳ないじゃないですか!”と。
書き下ろし本の資料を書店に注文していたのだが、品切れ中との返事が来た。さればとネット古書店で検索したら、一点だけ置いてある店があって、即、注文。こういうときはつくづくネット時代のありがたさを思う。弁当、ハンバーグ煮込み。中野貴雄監督の日記が長いこと更新されていないので、AVとかキャットファイトライブでやり過ぎてしまって、官憲に“持ってかれた”のではあるまいか、と心配していたのだが、見てみたら元気に更新されていたのでひと安心。逮捕こそされてはいなかったが、官憲がらみのトラブルには巻き込まれていた模様。引越の際のゴミの不法投棄、という情けない事件ではあるが。
http://shinjuku.cool.ne.jp/n_tko/diary.html
↑5月10日の日記。
3時、時間割にてスカイバナナN社長と打ち合わせ。ネット配信四コマの件。ずっと、この配信は、情報配信サイトの中の一環としてのものだと思いこんでいたのが、一行知識四コマが中心で、情報が広告としてそれに付随するのだとわかってちょっと驚く。正式配信はまだ先になりそうで、当面、FRIDAYでの連載が主となりそうな感じ。まあ、基本路線についてはギャランティー支払いシステムも含め変わらずと いうことらしいのでひとまず了承。
Winny製作で逮捕された金子容疑者について、ZAKZAKでかなり批判的というか、揶揄に近い報道がなされていたのに驚く。ここまで言われるのか、という感 じである↓。
http://www.zakzak.co.jp/top/2004_05/t2004051119.html
私はネットの著作権やプライバシーについては、どうあがこうとダダ漏れになる、それがネットというものの本質であると、以前から『社会派くん』対談やこの日記などで主張している。Winnyの出現はまさにその流れの上にある。金子氏を逮捕し厳罰に処したからといって、このような共有ソフトはまた誰かが開発して流すであろうし、イタチごっこの果てに現行の著作権法などというものは有名無実化することは火を見るよりも明らかであろう。それを踏まえた上で言うが、この金子容疑者の行動も肯定は出来ない。悪い、というより、これで逮捕されないと思っていたらバカである。いくら彼が現行の著作権法の古さや悪弊を言い立てようと、法の是非は警察の管轄するところではない。現在、著作権法というものが存在して機能している以上、その法律を無視して挑発的態度をとり続ける以上、警察はメンツの上でも逮捕に踏み切るのがアタリマエだ。こう言ってはZAKZAKの意見に相乗りするように思われる危険性があるだろうが、時代の先端を行っているという自覚のあるものの驕り、それも世間とあまり交わらぬオタク人種特有の(私がこういうことを言わねばならないのが心苦しいが)驕りが感じられるのは如何ともしがたいところである。戦うためにはもっと敵を知り、現状を知り、うまく立ち回るのが先頭に立つものの役目だろうに。
嫌な予感がするのは、これでまた軽率な若手文化人たちが金子氏擁護のつもりで著作権批判、警察批判、有罪が確定した場合の検察批判などを法廷で、またマスコミを通じ、ラチもなく繰り返し、かえって金子氏の立場を悪くすることになりそうな雰囲気が感じられることだ。松文館裁判で宮台真司がふるった弁舌が、逆効果で裁判官の心証を害して有罪判決が下ることになってしまった件の、二の舞を演ずるような匂いが、ネットのあちこちを逍遙した限りでは芬々と漂っているのである。
8時22分の中野行きバス。書店で雑誌類買い込む。9時10分、夕食。鯛チリ湯豆腐に鯛の炊き込みご飯。一尾700円くらいの鯛だそうだが、それで親子三人たっぷり味わえるのだから鯛も本望であろう。母はクラス会の幹事みたいなことをやっていて、食事の合間もその連絡、また上京してくる友人のホテル予約などせっせと立ち働いている。生ダコの刺身(ルイベ風)旨し、また、トコロテンの残りも食べる。鯛めしは鯛から出るダシの濃厚さに感動。