あのソープ嬢が忘れられなくて･･････。朝８時起き。４時ころ、最高にハッピーな夢を見て目が覚め、しばし陶然。ただし、それから先目が冴えて、眠れずに困った。昨日の『プロレス社会学』読了。アメリカの大衆文化はホント、解りやすくて分析が楽ですなあ。朝食、如例。Ｋ子に豆苗とハムの炒めたの。

　午前中、Ｗｅｂ現代原稿。案外時間かかり、１時までかかって完成。編集部とイラストのＫ子の仕事場、双方にメール。昨日の新潮社の映画評原稿依頼の詳細がＦＡＸで届く。試写の日に入れてあるスケジュールをずらすために連絡とろうとするが、なかなかとれず。そう言えば昨晩は東洋館に談志が出演するのを聞きに行きたかったのだが、先にくりくりとの会食が入っていたので行けず、残念だと思っていた。談之助さんに聞いたらかけたのが『金玉医者』だったとのこと。まあ、それなら行かずともよかった。快楽亭も空いている日に行って、もんじゃでも食べようという話に。

　新宿に出て銀行で印税その他入金確認。地下鉄で青山まで行き、青山郵便局地下の回転寿司で遅い昼食。こないだ、芝崎くんと入ったときと、店が違っていた。生存競争が激しいなあ。ビントロ、銀カレイ、エンガワなど。あまりうまくなし。銀カレイは干物の味がした。書店回るが、新刊で目ぼしいものなし。大江健三郎が義弟の伊丹十三の自殺を小説にした、というから、それを買おうと思ったのだが、まだ発売されていないか？　紀ノ国屋で買い物して帰る。荷物あるのでタクシー乗ったら電光ニュースで、ドリュー・バリモアが『チャーリーズ・エンジェル』で共演して婚約したトム・グリーン（チャドちゃん役）との結婚式をドタキャンした、とか。

　帰ってＭｅｍｏ・男の部屋原稿書き出す。大和書房Ｉくんから電話、来年の打ち合わせをしましょうとのこと。そろそろ年末らしくなってきた。スケジュールずらしの連絡、やっと５時ころ、とれる。太田出版に赤入れゲラ返送するのを忘れていて、あわててバイク便。

　ＳＭ評論家の濡木痴夢男氏が、私の『古本マニア雑学ノート』に怒っている。別 に濡木氏の悪口を言ったわけでなく、『古本〜』の中で、私のＳＭ緊縛関係の本のコレクションを“脳天気”と言っていたから、であるらしい。濡木氏のようにＳＭの美学に人生を賭けている人にとっては、それは大変に失礼なことにあたるだろう。しかし当該書を通読していただければわかると思うが、私の語彙の中で、“脳天気”というコトバは蔑視の言葉ではない（だから、普通の意味と区別するために“能天気”ではなく“脳天気”を使っているのだ）。従来の知の大系に組み入れられることのないない猥雑なパワーと、そして大いなる趣味性を持っているものを指して、脳天気、という新たな価値大系を設定しているのである。･･････もっとも、ある程度以上の年代の人で、かつこれまで世の冷たい視線に堪えてＳＭをコレクションしてきた人に、こういう言い訳はわかってもらえまい。一応弁解の手紙は送ろうと思うが、あとは価値観の相違、ということになってしまうだろう。これもやむを得ないか。

　７時ころ、夕食の準備にかかる。鳥スキ焼きとスモークサーモンサラダ、湯葉ぽん酢。いろいろ雑ビデオを見散らかす。司馬遼太郎原作の『関ヶ原』で、三田佳子が淀君に扮している。息子を甘やかしすぎてダメにしてしまう母親の役だよなあ、そう言えば。缶ビール一本、日本酒熱燗二合、それにバーボンをダブルで一パイ。ちと飲み過ぎてしまった。