31日
金曜日
ピーター・キャッシング
「人造人間製作費、吸血鬼退治費からデス・スター建造費まで幅広くご融資」
※ルーマニア食事会
朝9時半起床。
朝食、バナナジュースとスープ。
空はここ数日、抜けるような青空。
入浴、日記つけ、その他雑用。
講談社のゲラに手を少し入れる。
その後、アスペクト書き下ろし原稿。
『謎の円盤UFO』でスカイダイバーのパイロット、カーリン大尉
を演じたピーター・ゴーディノも18日に死去していた模様。67歳。
宇宙人に拉致された妹を捜索するためにシャドーに参加したが、
とらえた宇宙人の心臓は妹のものを移植していたということが判明する、
というショッキングなエピソードがあった。
本業はダンサー、歌手、振付師で、俳優は余技だったらしく、
最初制作者のジェリー・アンダーソンは彼をフォスター大佐クラスの
主役級に考えていたが彼にその気がなかったという。
モッタイナイ、と思ってしまうが、番組終了後、ストレイカー司令役
のエド・ビショップもフォスター大佐役のマイケル・ビリングトンも、
その役のイメージに呪縛されてしまい、俳優としてはパッとした余生を
送れなかったことを考えると、ダンサーとしての人生をまっとうした
ゴーディノの選択は正しかったのかもしれない。
あのセクシーでカッコいい網ジャケットスタイルは、ダンサーで
鍛えた肉体のたまものだったわけだ。
冥福をお祈りする。
昼は弁当、親子丼。美味。
その後もアスペクト原稿。
最初は筆がどんどん進むが夕方になって不捗となる。
エネルギーが不足か。
そもそも風邪気味。
7時、家を出て講談社へゲラを宅急便で送り、
地下鉄でひと駅、中野坂上。
前々から気になっていた坂上のルーマニア料理店『ルーマニア』
で、しら〜さんの誕生日(ちょっとズレてるが)食事会。
植木さん、オノ&マド、それに私。
ルーマニア料理はだいぶ以前、銀座のダリオという店で
食べたが、この店はもうちょっと庶民的な感じ。
レバーペーストをつけて食べる田舎風パンが美味。
この店で焼いているらしい。
とりあえず定食セットを頼む。
私と植木さんはムサカ。
真四角に切ってあるものが出て驚く。
大きなものをオーブンで焼いて、切り分けるのだろう。
他の人たちがとった鶏のガーリック風味、シュニッツェル、
ラザニアみたいなもの、みな美味しかったが、
コースのあと、単品で頼んだミティティという、
シシカバブ風のひき肉焼きが最もルーマニアぽくて印象的。
店内にはブラド・ツェペシュの画像が飾られた一角があり、
なにやら礼拝堂のような雰囲気。
そこを出て、これもバスの窓からずっと見て気になっていた
巨大赤ちょうちんの加賀屋で二次会。
かなりの混み様。ここからT田くんが参加した。
ホッピーにキンミヤ焼酎をボトルで頼む。
このキンミヤのポスターがかなり異様な雰囲気で気に入った。
なぜ白シャツに赤ネクタイ? この表情はナニ?
ルーマニア料理がかなり重かったので、最初はみんな
苦しげだったが、やがて胃袋が落ち着いてくると、
キンミヤの回りもあって、談論風発、植木さんとダジャレ言い合い。
最後は12時過ぎになったが、かなり楽しい酒になった。
ごきげんで歩いて(20分ほど)帰宅、すぐベッドに
もぐり込む。