裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

29日

水曜日

トキワ金なり

トキワ荘ものはヒットするからねえ。

※『社会派くん』対談 朝日書評委員会&送別会

5時頃から、ゆうべ飲みすぎた(コロナビール、缶チューハイ、
日本酒、ホッピー)せいか、強烈な下り腹、何度もトイレに立つ。
ベッドに戻り十数分ウトウト、その間の夢。
知人が自分のブログに映画『ロシュフォールの恋人たち』のビデオを
処分するが誰か買いませんか、と書き込んでいたので、未見の映画
でもあるし、買いますと名乗りでる。
会って、直接にビデオを受け取るが、そのときその知人は、
「この映画、児童虐待シーンが長々とあって、実にイヤな映画だ」
と言う。私はそんな映画とは知らず、かつ、上下2本組で、
値段も5860円もとられ、こんなことならアマゾンで買った方が
安かった、と嘆く。
まあ、実際の『ロシュフォールの恋人たち』に児童虐待シーンは
ないと思うが。

9時半、朝食。
バナナジュースと青豆スープ。
日記をつけ、来週のイベント関係の連絡など。
意外な人物も来ていただけるそうである。
講談社から〆切の呈示。

通販で届いた消臭剤を詰め替える。
透明な小さい粒がイクラみたいにぎっしりなのだが、
ケースからあふれて一部が床に散乱。
ぷにゅんと柔らかく、かつ案外ツルツルとしていて指ではつまめず、
一人大騒ぎとなる。

『おこん』からメール、11月1日(土)に、テレビ朝日系
『裸の少年』に出演とのこと。
http://www.tv-asahi.co.jp/hadaka/

翌日は私が出演。
2日(日)15:50〜17:15
『あなたの街の マジかも!?ミステリーツアー』(日本テレビ)
http://ocntv.goo.ne.jp/contents/program/008/0004/20081102_1550/index.html
関西圏で放映されたやつが、やっと東京でも。

さらに、その翌日も、と連続。
11月3日(月祝)
『にっぽん巡礼』(NHK)11:00〜11:54
http://www.nhk.or.jp/junrei/
BSで放送された番組の地上波版。

あ、そして11月8日(土)21時からは
テレビ朝日系列土曜ワイド劇場『棟居刑事の青春の雲海』に
ルナティックの橋沢座長が刑事役で出演。固まること。

昼はヤキソバ。
小松菜とイカがたっぷり。
だらだらと仕事。
今日は社会派くん対談、三時半からと思い込んで、オノからの
予定メールをみたら三時とのこと、その時点で2時55分。
大慌てで仕度してタクシーつかまえようとしたが、
こういうときに限って全く通らず。
何とかつかまえて新宿に大急ぎ、やっと15分遅れで
『らんぶる』へ。逆に言うと15分で到着できるんだから
いかに新中野〜新宿間が近いか。

対談、かなり盛り上がり。
泰葉問題もちょっと長めに語る。
http://jp.youtube.com/watch?v=PQJCV109p6w
↑みんなのうた『水色のワンピース』。
今聞くと離婚の予言みたいな歌だが、ネットなどで総たたきを
されていて、確かにバカ、というよりあきらかな病気であると思うが、
実は私、いまだ泰葉の言動が憎めないのである。
むしろ、ハメられて(誰に、とは言わない)追い込まれてしまった
世間知らずのお嬢さんの悲劇を感じる。

2時間近くたっぷり話した。この対談までが年内に出る単行本に載る、
というのだから慌ただしい。
書き下ろし部分〆切を聞いてエエーッ、となる。
あと、K田くんと、T田くんをはげます会をやりましょうと。

その後、20分ほど時間があったので駅ビルで買い物。
レザー製のネクタイを買う。
その後、京王プラザホテル地下まで歩いて(多少汗になってあわてる)
地下鉄大江戸線で築地市場前駅。
車中、黒葉雅人『宇宙細胞』(徳間書店)読む。
ジャンケン理論とか、ふざけているのか真面目なのかよくわからぬまま
ひたすら猛スピードで突き進んでいくストーリィの暴走に、
いったん乗ってしまえばそれが快感。
乗り損ねるとこれ以上みじめな読書体験もないだろう、という
一種のギャンブルみたいな小説である。
今のところ振り落とされそうになりながら、何とか必死でつかまっている。
それにしても、何というダイレクトなタイトル。

朝日新聞書評委員会。
今回は花丸をやや無駄に使ったが、私は誰かと大ぶつかりする
こともなく、順当に選んだ本を手に入れられる。
Kトシュー、泰葉の“金髪豚野郎”発言に萌えるのだとか。

終ったあと、いつもはアラスカで、となるのだが、
人事異動で今週を以てT編集長とKトシューが書評委員を離れる。
K先生らの発議で送別会を催すことになり、ゾロゾロ歩いて汐留の
イタリアンレストランへ。ワインのメニュー見てみんな
「さすが高めだね」
「地代が入ってるんでしょう」
とボソボソ。
「他の客がみんなオシャレ系の若者じゃないか」
「われわれはお呼びでない店なんだよ、普通は」
などとも。

Kトシューが離れるというのでMさんから、
「犬の会はどうなるの?」
と心配したおたずね、大丈夫、やりますと返答。
ビールにワイン、それに奥泉さんとグラッパをやる。

11時近くまでここで談論風発、私の発案で最後は一本締め。
それからさらに、カレッタ汐留の41階のレストランバーへ。
映画論など。ここもつまみが洒落ていた。
塩抜きしたアンチョビフィレに、ここまでやるかと言うほど
微塵切りにしたタマネギと、糸ネギの微塵を添えて、
パンと共に供してくる。
アタリマエだが超オサレ系の店で、こういうときでもないと
あまり行かないところであるが、しかし確かに41階からの
眺望は絶景であった。
1時半、解散。T編集長と握手、ハイヤーで送られる。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa