裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

11日

土曜日

おかふいは猫である

鼻はまだない。

※相模大野『八起』落語会

明け方、2回ほど目を覚ます。
その2回目に寝たときの夢。
ハワイだかグァムだか、とにかく海外の、やたら日本人が多い
観光地に友人たちで行く。行きつけのいつものホテルに一人さっさと
入ってしまうが、鍵をまだ持っていないことに気がつき
ロビーに戻る。人でごったがえしていて、鍵を持っている
会社の人になかなか会えない。
帽子をごったがえしの中でなくし仕方なく新しく買う。
店先にあった鏡を見てみたら、白髪がぐっと増えており、
ああ、俺もこんなに老けが出てきたか、と思う。

朝8時起床、『パチスロNEO』の原稿を急いで書く。
何とか力の入ったものが書ける。
9時半朝食、バナナジュースにメロン。
入浴もそこそこに、小雨の中、家を出て
10時50分台の小田急線快速急行。
360円で相模大野まで38分、
安さに驚く。

車中、ネタのおさらい。
古典の『おかふい』に挑戦。
http://esaki-ochi.hp.infoseek.co.jp/rakugo/05-o/0527okafui.htm
口の中でぶつぶつ。
あっという間に相模大野。

八起前に来たら、快楽亭が路上で立って待っていた。
南湖さんももう来ている。
携帯でmixiメールへ連絡、いろいろと重大な事項。
ヘビーなこととこういうお気楽な会を
両方こなすというのもなんだか。

やがて開場時間になってお客陸続。
いつもの常連さんも、初めての人も。
K田くん、シヴヲさん、オノ&マド、rikiさん、
藤倉珊さんも見えた。

今日は私はトリなので、高座の裏で前二人のネタを聞く。
快楽亭が『紀州飛脚』、南湖さんが『雷電為右衛門』。
うわ、二人とも古典ではないか。まあ、紀州飛脚はバレ噺では
あるが。ここでわたしがまっとうに『おかふい』をやっても
どうしようもないと思い、急遽“鼻フェチバージョン”『おかふい』
に変えてしゃべる。いきなりなのでちょっと口調はおぼつかなかったが、
ウケることはウケた。
マイミクのライオンさんなどに、
「初めて『おかふい』のストーリィに納得がいった」
と褒められる。

終ったあと、高座(分解組立可能)の片づけをお客さんに指示して
やってもらう。快楽亭曰く
「会場の片づけをお客に手伝わせるってのは全女(プロレス)みたい
だなあ。と、すると指示している唐沢センセイは角掛留造……」
で、肉開始、最初は豚トロ、それからハラミ。
……さすがに不景気のせいか、第1回の会に比べ、肉の量少なし。
楽しみにしていたレバ刺しもなし。
これは某新聞にレバ刺しが細菌まみれだ、という記事が載って
お父さんがキレちゃったせいらしい。
「11月に先生がまた来てくれたら、そのときに解禁にするから」
との約束をとりつける。

てなわけで、相模大野で初の“二軒目”に行こうという話になり、
『佐助』という店にマッスーさん、K田さん、ライオン夫妻なども
含め10名ほどで。
ライオンさんは、何と入籍間近の奥さんとは私のトークライブで
知りあい、それからもライブでデートを重ね、いよいよ入籍の運びに
なったとか。人生いろいろ、私もまさかこのような形で人の人生に
影響を与えるとは思わなかった。

帰宅。メールチェック。
セクシー寄席の打ち上げなどにも誘われていたが、
いろいろとくたびれていることもあり、
全部明日のこととして寝る。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa