28日
火曜日
泰葉寒さも彼岸まで
サムい発言もそろそろやめにした方が……。
※書評原稿
落語業界新聞の古いのを見る夢。
昭和40年代か、落語の黄金時代の業界の宴会の写真が一面に
載っていて、ホールのように天井の高い畳敷きの大宴会場に、
揃いの浴衣姿の噺家たちと関係者たち、ゲストの落語好きの俳優や
文化人たちが数百人参集している。
ああ、いい時代だったのだなあとそれを見て感慨にふける。
9時半、起床。寝汗甚だし。
朝食、バナナジュース、コーンスープ冷製。
同人誌原稿、追加あるのでチェック入れる。
書評用本、〆切が過ぎているがまだ、末尾部分まで読み切って
いない。上下二段組み440ページ近くある大部のものなので
ヒーヒー言いながら読む。もっとも、内容は文句なく面白い。
好天、ただしもう冬の好天といった空の抜け方。
寝室にカーテンを引き、外に出るという誘惑を立ち切って
ひたすら本を読む。
高校時代の恩師、K先生からメール。
趣味のシャンソンで全国大会優勝を果たしたとのこと。
高校在学中から、多趣味多才な先生だった。
たぶん、私も正業につくという人生を選んだら、この先生のように
その傍らで趣味に生きたことだろう。
私がモノカキなどという虚業についたのは、周囲に本当に人生の
師と仰げる人物がおらず、印刷物の中にそれを見いだそうとした
からであるのだが、数少ない、実在の人物(という言い方も変だが)
で、私の人生に影響を与えてくれた人なのである。
書評本読了、原稿書きに入る。
500字原稿だが、内容に関しては過不足なく入って、
一応まとまりもいい、と自己満足。
ただし、最初に送った原稿が推敲前のものというミスに後で
気がつき、あわてて再送する。
6時半、サントクで買い物。
結局家を出たのはこの一回きり。
自室でまた原稿書き。
消臭剤、歯磨きなどを通販で注文。
こういう雑貨を、本当に店で買わなくなっている。
8時ころから食事。
豚バラのしゃぶしゃぶ用を酒を入れた湯で茹でて、
レタスの葉に巻き、ニンニク味噌と酒盗を添えて食べる。
酒盗を添えたのは、韓国料理のスユク(『檀流クッキング』で
はツユク)が、豚肉にアミの塩辛をまぶして食べるという
意外な取り合わせだったので、ならカツオの塩辛である酒盗でも
いいのではないか、と試してみたもの。
発酵味が加わることで味にコクが足され、酒が進むこと。
DVDで『リーファー・マッドネス』と『マニアック』を見る。
『リーファー』の方は以前モンドビデオで原語版を買って見ていたが
『マニアック』は初見。いや、聞きしに勝る怪作。
あまりに怪作すぎてストーリィもよくわからず、後でもういっぺん
見てみないと。