裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

26日

日曜日

辟易の戦い

「孔明を相手に戦うのにはもう辟易じゃ」(曹操・談)

※イベント打ち合わせ 三男上京

朝9時起床。
15分、朝食。
雨はやんでいるが、空はどんより。
バナナジュース、トマトスープ熱々。

着ているジャケット(一応、カルバンクライン)が
あまりにシワだらけになったので、ゆうべ風呂場で水洗いし、
シワ取り剤をたっぷりふりかけて吊るしておいた。
一晩でちゃんと乾いてシワも延び、結構。

Mさんとメールやりとり。
年末の話であるが。
しかしこの年末、無茶苦茶な執筆スケジュールに怖れをなす。
着々と片づけていかねばならないのだが、気分の上下が
最近激しすぎる。

原稿ちょっと書き、弁当使ってから風呂。
いつもは昼の時間あっという間だが、今日はいろいろ有用に使えた。
2時半、家を出て、中野から中央線、さらに山手線で有楽町と、
昨日と同じルートをたどる。

東京交通会館15階のスカイラウンジにて、腹巻猫さん、
田中公平さん、IPPANさんと阿佐谷ロフトのヒーローソング昼話
の打ち合わせ。途中で腹巻さんと会って、一緒にスカイラウンジに
上るが、乗ったエレベーターが直通のものでなく、8階で乗り継ぐ。

スカイラウンジは10年ぶりくらいか。
この交通会館自体、改装はかなり重ねていても、ドアだとか階段だ
とかに昭和40年代のおもかげがかなり残っている。
スカイラウンジも、消火栓のある扉がまるきり40年代(いや、
30年代か)だった。回転ラウンジのモーターも古いのだろう、
ときどきユラッと揺り戻しが来たりして、“がんばれ!”と
思ってしまう。食事をしている家族連れもいたが、何か、やはり
雰囲気が現代でなく、昭和という感じの人たちが多かった。
都心の、タイムスリップゾーン。

打ち合わせ、田中さんも腹巻さんも今度のイベントには大乗り気で
30分くらいで終る。その後、IPPANさんと二人で今後の
アンドナウのイベント類の打ち合わせ。
しかし、イベントが好きなんだなあ我ながら、と思うくらい、
本来すでにそういう義理のないところのイベント企画まで
立てて、これやればすぐ出版にも結びつくのではないか、
とか話す。

この後半の打ち合わせが30分で、最初座ったときに
目の前にあった元そごうデパート(現ビックカメラ)の
前にぐるりと回転ラウンジ、戻った。
なるほど、確かに1時間で1回転なのだな、と確認したことだった。

IPPANさんと帰りの道々、雑談。
某・元マイミクさんの話を聞く。なるほど、このあいだ、
いきなり何の知らせもなくミクシィを退会してしまった
(その後電話はあったが、そのときは退会していた
ことに気づいてなかった)のはそのせいか、と納得。

丸ノ内線で帰宅、6時半、札幌から訪ねてくれた三男の豪貴と、
母の室で夕食。牡蛎づくし。生ガキ、牡蛎とホタテとシメジの
ニンニクバターソテー、牡蛎と小松菜のオイスターソース炒め。
最後はわさび釜飯。

札幌の店の近辺は、もう昔の面影はほとんど残っていない
ようだ。豪貴曰く
「残っているのはそば徳くらい」
物心着いてから、年越し蕎麦はずっとこのそば徳のであった。
今でも、そばツユの味の基準値は、この店のツユの味かも
しれない。

山ほどある宝缶チューハイを十本くらい
持ち込んだが、なんやかやと話すうち、全部飲んでしまった。
当然ながら、最後はかなりベロとなり、何話したんだか。
自室に帰り、読書少し。
ちょいと酔いを醒してから寝る。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa