裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

1日

木曜日

パール・バック来たぜ函館

 講演旅行ですか。朝、7時半起床。朝食、タラコスパ小皿イッパイ。朝から小雨。体調、雨になっちゃえばかえっていい筈なのだが、なんだかパッとせず。まだ本降り にならず、午後に向けて気圧下降中、というところだからだろう。

 彷書月刊原稿ゲラチェック、電話連絡数件。鈴木博之『日本の近代・10都市へ』など読んで引用部分線引きなどする。ネット回り。裏々パティオで教えられたが、グリーン食堂のホームページなんかあるんだねえ。

 昼はなんとか体を動かして外出、新宿へ出て銀行で金をおろし、万世のパイコーメンなど食べる。電車の中でアタマ使わずに読める本、と思い、渡部昇一、小室直樹、谷沢永一の鼎談本(祥伝社)買って読む。いかにもこの三人、という感じの鼎談で、気軽に読むには適している。へえ、と思ったのはこの本がBOOK・TVの新年企画の座談会番組から出来た本であるということ。自分も出ている番組の名前が、この三人の本に出てくると、ちょっと意外なつながり、という気がする。

 帰って、資料等読み込みながら少し寝る。次第に調子は回復してくる。雨が本降りになって、気圧も底をついたせいだろう。起き出して、海拓舎原稿にかかる。成島柳北の『柳橋新誌』、漢文仕立ての文章で書き写すのが実に大変だが、読んでいくと面白い々々。

 5時半、渋谷駅でK子と待ち合わせ、銀座線で浅草まで。東洋館前で快楽亭、前田隣先生などと待ち合わせ、浅草華春園にて白山雅一先生喜寿の祝い。開田あやさん、睦月影郎さんなどと。最初、吉川潮、丸山おさむなどの席にいた白山先生、律儀にわれわれの席にも来てくださって、芸や秘話をいろいろ披露してくれる。たいがい聞いた話だけど、これは古典のようなもの。東京かわら版の大友編集長と、元気いいぞうのことで盛り上がる。東洋館の滝口さんに聞いたら、あそこ、一日借切りで五万円だそうだ。何か、使ってみようかと思う。

 9時過ぎ、お開き。雨の中、タクシーで帰り、紹興酒の酔いを借りて寝る。母親から電話、ロールキャベツを送るけど、醤油味がいいか、ケチャップ味がいいかとのこ と。

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