28日
月曜日
ダサイ・タマ14世
タイトルはベタですな。朝8時起き。健康々々。朝食はスモークト・ヘリング、バナナ。南原企画『月光』原稿用に、先日の金沢のハニベ岩窟院をネット検索したら、“加賀の三代恥”と称されていた(笑)。K子と、あとの二大恥はなんだ、と盛り上 がる。UFOラーメンか?
原稿書き書き書き。K子に弁当、チキンカツの残りを玉子とじにして。こっちの昼飯は鰹の刺身とタケノコの味噌汁。鰹は初鰹、タケノコも初物、あたたかい飯がうまくてうまくて、イイノダロウカと思うくらい。
こないだからのびのびになっていた恋愛映画ベスト20の原稿、やっと書き上げ。ビトー・ロッソ著『セルロイド・クローゼット』からとって、“これもゲイ映画?”ベスト20というのでやる。『ベン・ハー』も『2001年宇宙の旅』もディズニーの『シンデレラ』も『レイダース/失われたアーク』も、著者によればアキラカなゲイテイストの見てとれる、同性恋愛映画なのだ。これくらいヒネらないと、恋愛映画論なんてもんは恥ずかしくて私には書けんです。
『フィギュア王』最新号読んでいたら、あのウェイン町山が『アイアン・ジャイアント』を褒めているので驚く。彼だけは褒めまい、と思っていたのだが、号泣しちゃったとか書いてある。三○過ぎの映画マニアに、なぜにこうも“アイジャイハマリ”が続出するのか。ここらへんで一本考察が書けそうだ。エヴァと同じく、この作品もまた“現象”としてとらえるべき作品だな。これで思い出したが、『3Dグラフィックス』用の批評を急いで書かねばならん。
銀行へ家賃おろしに行く。アテにしていた某社の印税がまだ入っておらず、やや貧乏な気分になるも、渋谷古書センターで例の高橋シャクティパッドグルの本はじめとする掘り出しモノ何冊か見つけ、ウキウキしながら帰宅。単純なもんだ。
仕事のあいまにチラチラと高橋グルの本を読む。思った通りキていて満足。地球の飢餓を救うためにはみんなにソラ豆を食べさせなければならぬのでありまして。なぜにソラ豆かというとソラ豆の味だけは世界共通の美味だからでありまして。
「それでは、極端に申せば、一生涯それだけで生きていけるのか。
この燃えたぎる真っ赤な胸を、いっぱいに、はりつめて、誇り高く、お返事をさせていただきたいのです。
“はい、その通りなのです。”と。」
で、グルは過去六生において、ソラ豆のみを食べて修行していたのだそうである。アレ、確か逮捕されたとき、“私はエビとソバしか食わない”と言ってなかったか。
頭がギンギンに冴えているのに仕事すすまず、疲労感のみどどっとくる。風邪かも知れないと思い、薬のんでマッサージにかかる。“かなりたまってますよ”と言われる。8時、寿司処すがわら。K子が金沢の桜井氏の店から送った食器がいくつか使われていた。ソイのあら煮、タコの茹でたてなどを食わせてくれる。タコ、絶品。これは金沢にタメをはれる。他に黒鯛、甘鯛、赤貝、ウニなどかなり食ったがオアイソ格安。まあ、食器代がわりだろう。就寝前、また薬のんで念入りに風邪予防。