裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

2日

水曜日

チミノ名は

 マイケル。朝、8時起き。朝食、オートミール一パイとリンゴ。日記つけ、メール返事いくつか。11時、井上デザイン平塚くん来宅、HPリニューアル画面の打ち合わせ。なかなか見所も増え、結構。本格的リニューアルは数日後。

 午前中それでつぶれ、午後、書き下ろし原稿ポツポツ。煮詰まって六本木に出て、ABCでちょうど特集していたセクシャリティ関係本コーナーで、KKベストセラーズ(ワニの本)のハウツーSEX関係の本、持ってないものを全部買う。最近、ABCはこういう通俗な本を特集時期に限って置くようになった。結構々々。悪趣味系のコーナーに、秋に予定のイタリア旅行で行こうと思っているフィレンツェのラ・スペコラ(人体解剖人形博物館)の洋モノの分厚い写真本が平積みになっていた。もっとも、写真があまり好みの写し方じゃなかったので買わなかった。トツゲキラーメン食べて帰る。

 気分がなんとなくウキウキして、心たのしいのだが、逆に仕事に集中できず。談志のCDなど聞く。沖縄の中笈木六氏から電話。沖縄コミケのときのお引き回しを頼んでおく。そのあと、横になっていたらグースカ寝てしまった。目が覚めてぼんやりしているとき、駄ジャレが連続して頭に浮かぶ。朦朧として論理的思考が出来ないでいるときに、やはり純粋なパロールとして言語が機能し、駄ジャレに結びつくのであろうか。いくつも浮かんだ中に“ホンダタクトに北村大全”というのがあったが、これは音で聞くとシャレとして機能するが、文字にするとまるで成り立たない。江戸冗句にある“開けて見て閉め”(明智光秀)なんてのと同一だろう。

 また仕事少し。時事通信社からつんくの本の書評依頼。なんで私につんく? G舎から新刊『トンデモレディースコミックの世界』見本。井上デザイン装丁爆発。装丁で読む本。9時夕食。豚バラと大根の煮物、ワカメ炒め、白身魚とリンゴのマヨネーズ焼き。食卓に並べたのを見てK子いわく、“おいしそうだけど貧乏くさいわね”。確かに、冷蔵庫の中に残ったものを主に使っているので、材料費1000円もかかっていない。ビール小カン一本、日本酒二合。

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