裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

13日

水曜日

オッス、オーラ悟空!

あなたの前世は岩の中に閉じこめられていたところをお坊さんに助けられて西へ旅をして……。

※ミリオン原作 『創』対談 『アニメ夜話』ゲラチェック 『トンデモ本大賞』OPV打ち合せ 母帰京

朝6時半起床。さすがにたっぷりすぎるくらい寝たせいか、気分きわめてよし。風呂入り、8時くらいまで寝床読書。デヴィッド・ロッジ『小説の技巧』(白水社)読む。面白し。途中で無理に読む手を止める。半日かけてすっかり読んでしまいそうだ。アイデアひとつ、浮かぶ。

朝はセミノール・ミカン二ヶ。それのみでコーヒーも何もなし。母が用意してくれたペットボトルのミルクコーヒーは甘ったるくてとても飲めない。
Cメール数通。新しい携帯は、Eメールが来ると“クワワ、クワワ”とアヒルのような声で、Cメールだと“カア〜”と一声、カラスの声で通知する。この“カア〜”が奇妙な味で(『仮面の忍者赤影』の効果音の感じ)、なかなか聞くのが楽しい。

午前中、ミリオン出版原作一本。ピクニックに生きたくなるくらいいい気候。台北〜東京〜札幌を結ぶ仕事スケジュール、やっと固まる。凄まじいハードスケジュールではあるがこれまでで最ハードというわけでもない。以前はサンフランシスコで取材して帰国して翌々日にロサンゼルス、というのがあった。しかもどちらも予算の関係で現地コーディネーターなし、である。日本語が出来るタクシー運転手を空港で私と女房でなんとか調達して案内してもらった。あのとき、シスコだったかロスだったかでその運転手の紹介で入ったベトナム料理屋
がもう、素晴らしく美味くて感動したなあ。ああいう仕事は30代でなきゃできまい。

昼になって、猛烈にまた肉が食いたくなるが、ダイエットダイエットと呪文のように唱え、お茶漬けにする。イカの塩辛と壺漬けで、ザクザクと。

事務所まで行って、原稿書きしよう、と思ったら『創』Kさんから電話、今日が対談日だとのこと。すっかり失念していた。あわてて時間割へ。テーマはスピリチュアルということだったが、また四方八方へ話飛び、Kさん“どうやってまとめよう”と困惑の表情。掲載部分の話終わってもしばらく雑談。岡田さんに企業向けの本を出せ出せと勧めらる。岡田さんのように超多忙な人とこう話せるのは珍しいかも。私のダイエットのことはやはり気にしているよう。

帰宅し、札幌から帰ったオノと話す。札幌は真夏のようだったとのこと。明日がラジオ収録と聞いてちょっとあわてる。どういう番組でどういうことを話せばいいのか、サッパリまだわかっていない。某紙からスケジュール確認の電話。

『アニメ夜話』のクレヨンしんちゃんの回のムック、ゲラチェックがななんと今日がギリギリ。なんだかんだで延ばしてしまった。急いで目を通す。幸い、大きな変更点なし。赤入れして返す。某社Yさんから電話。いくつかポイントを指摘してご相談。

5時、山口A二郎さん来て、トンデモ本大賞のオープニングビデオの打ち合せ。ついでに彼の『Pマン』の最新作のプロモを見る。これだけのCGが個人で出来る時代。モンスタースーツは一体作るのに金がかかるから、と女性キャラを出したら、その衣装代の方が金がかかった由。

四国から帰った母から電話、9時19分過ぎくらいに新宿で待合わせ。資料本で『遠すぎる渚』(太佐順、六興出版、1990)読む。レア本らしく、アマゾンで4500円もした。

9時、母との待合わせで新宿駅東口交番前。立ってたら女の子からサイン求められる。筆ペンの用意がなかったのでボールペン。筆ペンは常に懐中しておくべき。

母と落ち合って、四国旅行の話聞きつつ、タクシーで下北沢、母お気に入りの下北沢『すし好』。カウンターにすぐ座れたが、ちょうど大人数が座敷に入ったところで、カウンター内、戦争のような騒ぎ。いろいろ話しながら、白身(コチ)、甘エビ、ネギトロ、ウニ(ちょうど切れるところで、一カンのみ)コハダなど。日本酒ロックで二合。

タクシーで帰宅、メールチェック。ビデオで戦争物続き見ながらホッピー飲んで、12時半ころ就寝。

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