裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

11日

月曜日

腸内の腐敗臭

病気が発見できたのも、みんな腸内の腐敗臭のおかげです
(非常にわかりにくいシャレだな)。

※ミリオン原作 講談社コラム 『エドエド』

朝、京は10時くらいまでユックリ寝ようと思っていたら6時半に電話で起こされる。四国へ出発している母からだったが、何か凄いポカをやったらしい。事情を聞いて、善後策立てて、なんとか。テンションそれで上がって、また布団入っても寝つけず。

日記書いたりして、疲れたところで布団にもぐりこみ、10時半まで寝る。起きてソーセージパンとカフェオレ、ペットボトルの。『伊丹十三の映画』『志ん生、語る』『1976年のアントニオ猪木』など平行して読んでる。さすがにこれだけ個性的な人物のこととなると混乱もなし。

原稿、ミリオン原作一本。こないだ長いのを書いたので今回は短めなのを一本。髪が延びすぎなので『エドエド』予約。某社より連絡、今夕打ち合せどうかと。しまった、ヘアカット入れてしまったよと思うが、後追いで、日延べになった。よかった。

1時、家を出る。既に雨は止んで太陽が照っているのに、外では雨、パラパラ。お天気雨である。久しぶり。しかし、“お天気雨”という言い方はこれで正式名称なのだろうか。ちょっとググっても、“狐の嫁入り”くらいしか別名が出てこなかった。

2時ちょっと前、東武ホテル。少し待って、某社Kくん、来て、また資料前にして、次回内容打ち合せ。それは五分もかからず雑談になることいつもの如し。浅草にある(あった?)、昭和趣味濃厚(濃厚すぎ)の特殊浴場の話を聞く。聞くだに行ってみたいが、体験はちょっとコワい。

事務所に帰る。待ってたメールが来ていて、すぐ返事。さらに二社の電話が携帯と事務電に重なってくる。おたがいリンクしている内容なのが奇妙。聖徳太子じゃないので、一度には答えられず。

電話終えて、事務所出て代官山。『エドエド』でヘアカット。いつも、この店には終ったらすぐテレビ収録、みたいな格好で決めていくのだが今日はついで、という感じでラフなシャツ姿で出かけて、そういう格好もするんですか、と驚かれる。

『エドエド』で髪洗ってもらっている間、電話が店にあり、若い男の子が出て、
「あ……はい、○○先生はいま、セジュツ(施術)中でして」
と言ったら、電話機の向うの客が聞き返してきたらしく、
「え……ですから、セジュツ中で……あ、いえ、そうじゃなくセジュツです」
に噴き出したら、髪を洗ってくれた女の子も笑い出した。施術、はちょっと耳で聞いてわかるまい。ましてそれがヘアカットのことだとは。下手すると手術と聞き間違えられる。電話の相手、てっきり○○先生が急性盲腸炎にでもなったのかと思ったのではないか?

事務所に戻り、腹がグウと鳴るのでおろしそば一枚。催促電話、二ヶ所から。原稿、週刊現代。今回は非常にすらすらと書けた。あと、催促のものも二つ、メモ程度のものだが書き上げて送っておく。

くたびれて帰宅。タコ飯を作り、肴にしてビールとホッピー。ゆうべ60点だったタコ飯に再チャレンジ。780円する明石産タコの頭より、190円のモーリタニア産タコの頭の方がぬるぬるが多そうだったのでそっちにして。

あと、昨日買いわすれた生ショウガをきざんでたっぷり、ダシに少し昆布を多めにきかせ、あと、ゴマ油をほんのひとったらし。それでゆうべと同じく、フライパンでやってみた。わずか15分で完成。うん、今度はほぼ、完璧な出来だった。タコの頭は足と違い短時間で柔らかくなり、ダシもよく出る。ショウガ、さすが生を使うと全く違う出来。これは買い忘れたらもう一度店まで走る価値はある。

もちろん、『冠太』で食べたタコ飯とは似て非なるものではあるが、こんな限られた予算と素材と道具で作るものとしては十分に十二分に合格点であろう。

NHKスペシャルのビデオ類、いくつか見散らして。昨日のスター・ウォーズ関連の役者人のつながりトリビアをいろいろ他のところでもやる。『シャーロック・ホームズの冒険』(ビリー・ワイルダー)でワトソンを、『オリエント急行殺人事件』(シドニー・ルメット)で最後の喚問人ハードマンを演じたコリン・ブレイクリーの奥さんがマーガレット・ホワイティングだと知ってビックリ。『シンドバッド・虎の目大冒険』で悪どいがちょっとヌけてる魔女ゼノビアを演じて印象的だった女優さんである。こういうつながりを見つけると心の中でキッ、キッと喜んでしまうというのはどういう心理か。

明日は早いので、12時くらいに寝につく。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa