裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

7日

木曜日

第二次松本性徴

下唇がつき出てくる、など。

※『トーキングウィズ松尾堂』出演 『アニメ夜話』出演 ミリオン出版原作原稿

朝7時起床。
朝からじっとり肌が汗ばむ。入浴して、9時朝食。少し頭クラクラ。
ミリオン原作の資料など読み込んで午前中過ごす。事件そのものは単純なのだが、捜査の経緯が非常に複雑で二度、三度読んでもすんなりとはわからない。

『トンデモ本大賞』の会場の件でちょっといろいろやらねばならぬことあり。MLに意見述べる。間際のドタバタはいつものことだが、なるほど、由緒ある会場には由緒ある問題点もあるということか。

暑くて晴天だが気圧は不安定。家を出て渋谷NHKまで。ちょっと早く尽き過ぎたと思ったがこれがよかった。西口ロビーで待っていると急に外の様子がおかしくなり、スコールのような豪雨。オノは事務所から、あわてて通用口に駆け込んで難を逃れた模様。

待っている間に、『アニメ夜話』のスタッフや出演者が入ってくる。私はひとつ番組(FM)すませてからの楽屋入りになっているが、みんなこんな早く入っていたか、この番組?

ラジオ『トーキングウィズ松尾堂』のスタジオに入る。すでに前半部のゲストである佐藤和歌子さん(マドリスト)とのトークは始まっている。途中から小芝居やって入るという趣向。佐藤さんは以前、私に取材に来たことがおありになるとやら。

話題、今日は敢えてバラバラにして、どこでどうつながるかという実験のようなこと、をやる。司会が松尾さんだからまかせておいて大丈夫だろう、と思ったが、迷惑だったかも。アシスタントの佐藤寛子ちゃんが凄く感受性が強くてしかも古い言葉や文化が大好きという子で、そういう話題にいちいち大変に反応してくれて驚いた。だいたい、22歳で子がつく名前というのがクラシック。

持っていった曲はキャブ・キャロウェイの『ミニー・ザ・ムーチャー』とザ・ジェノバの『帰り道は遠かった』。どういう取り合わせだか。

放送終えて、オノと食堂で軽く食事。ヅケ丼にする。まず、食える部類。ダイエットのためにシャリの部分は少し余す。

それから同じ建物内で移動して、『アニメ夜話』、『母をたずねて三千里』。メイクして、楽屋で岡田さんと打ち合せ。岡田さん、自作のムーミン屋敷と、『母を……』のエンディングの地球儀を持ってきて見せている。凄い出来に、感服しまくり。ことに地球儀は、“元のアニメの絵(宮崎駿)の出している感じ”をそっくり立体化で再現させている。途中で携帯に、以前約束していたインタビュー。かなり力を入れて話す。

時間が来て、スタジオ入りしたらそこになみきたかしがいた。なんで、と思ったら、特別ゲストの小田部羊一さんのマネージャー扱いだそうだ。オノが
「あ、さすがに今日は下駄じゃないんですね」
と言ったのに笑う。今回のゲストは山咲トオル。司会アシスタントに前回までの中川翔子に変わって加藤夏希。夏希ちゃんとは今年のTBSの正月番組ですでにご一緒している。あのときは私が司会で彼女がゲストだったが。

トーク内容に関しては番組を見ていただきたい。藤津さんが今回はいつものロトさんの位置で解説。派手なアロハ姿で評論していた、その服装との取り合わせは誰の演出か?

終ってなみきが
「なにか? オレが70年代の蓄積のおかげで下駄履いているとか?」
とわけのわからんことを言っていた。やはり、体調不安定か、脂汗が出て参る。終ってメイク落とし、事務所へ。オノはそのまま帰宅。

事務所で届いた荷物点検。メール数通。朝、書きかけていたミリオン出版原稿にかかるが、いや、予想以上に難航。トーク番組二本掛け持ちで、体力が異様に落ちていることもあり。ひとまず家に帰ってからにしようと、買い物して帰る。それから自宅で作業しはじめる。幻冬舎からメールあり、前向きな解決を求めてちょっと自分の考えが迷走。

途中、これも朝の懸案だったトンデモ本大賞のスタッフ問題の件、友人に電話で問い合わせてみたら一発で解決。しかし原稿の方はそうもいかず。書いても書いても進まない。途中、某人から電話。テンションが凄く高かった。

晩飯も食わずに書いてまた書いて、さすがにこれでは体がもたないので肉ダンゴとハスの明太和えなどを食いつつキーボードを打つ。それでも急速に眠気せまり、1時間ほど仮眠。12時過ぎ、起き出してまた書く。結局、完成してメールしたのが2時半! テンション上げて書いたせいか、その後、極度のウツ状態になる。それでも、そんな中で昨日の収録番組のスタッフの注文に返事メールしたり。3時半、やっと就寝。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa