2日
火曜日
あの子がふっていた真っ赤なズロース
こっちの方がシャレになっているか。しかしロマンのかけらもない。
朝から雨。7時半起床、入浴その他してまた眠くなって9時半朝食と母に伝えて10時まで寝る。眠り病みたいだが、気圧のせいだろう。
10時、トマトジュース、びわ2顆、イチゴ数粒、スープ。日記つけ、アスペクトPR誌新連載原稿。高齢者向けということで
「いかに若さは武器にならないか」
「歳をとるとどんなにいいことがあるか」
をテーマに書けという注文。確かにもう若くはないが年寄りとも自覚できぬ年齢であり、改めて思うが中途半端な年齢である。弁当(ハンバーグというかつくねというか)はさんで2時に原稿完成、メール。
雨の中、東中野でちょっと雑用足し。総武線の窓から見たが、沼田曜一民話教室の看板はすでに降ろされていた。ずいぶん手回しがいいと思ったが、その前、体調を崩したときから閉めていたのだろう。
新宿からタクシー、運ちゃんずいぶん慇懃無礼な口調で、しかしよくしゃべる。どういう理由か、こちらをたまたま仕事で上京した田舎者と思っているらしい。面白いのでこういうときはそういうことにしておいて応対する。
仕事場にカバンのみ置いて、東武ホテル、新連載『モウラ』担当NさんにK子を引き合わせ。〆切の件などでK子、凄く私にツッコミを入れてくる。私は平気なのだが、わきで聞いているNさんビビらなかったかと心配。前担当のYくんから
「この人はこれがフツーですから」
という申し継ぎがあったかどうか。
終わって仕事場、バーバラと雑談しばらく。ナルシスト系文化人の月旦など。自画自賛系のサイトをのぞくことの気恥ずかしさ。あと、チラシまきなる行為はどれだけの効果があるか、というような話。まいて効果のある場所、それから効果のあるチラシとないチラシのフック力の差など。フック力のないチラシを何万枚まいてもダメ。
こないだ対談仕事をしたばかりの『東京人』からまたお仕事依頼。今度はインタビュー仕事。インタビュイーがチキンラーメンの発明者安藤百福氏。実はもうひとつ提案があり、そちらの方を、と返答したのだが、編集K女史からそちらはサブ案だったので、できれば安藤氏に、と電話。別案だったらいまやっている某仕事に直結できたのだが残念。ソウウマクハイカンテ。
7時、タントンでマッサージ。前回も揉んでくれた先生だったが、背中圧してみて“この間の凝りと全然違いますね!”と驚いていた。このあいだは仕事と酒凝り、今日は気圧凝り。凝り方でその人のある程度のプライバシーが推理できそうである。
終わってタクシーで下北沢。さっきあった地震(東京人から電話あったあたり)にからめて運転手さん耐震偽造問題、それから発展して日本の技術者の劣化、小泉内閣批判と一方的にしゃべりまくる。私は彼とは意見を異にしている立場であるが、がこういうときは話を引き出すためにソウダソウダと同意。下北沢に8時半着、すし好で母と夕食。誕生日の祝いである。もっと豪勢なところでと思ったが母はこのようなところの方が好み。いつもと同じような話しながら、のれそれポン酢、タイ、甘エビ、コハダ、鉄火巻き、あとカンピョウをワサビで。母はビールのみ、私は黒ビールに日本酒ロック三杯。二人で〆て6500円。安い誕生日プレゼントもあったもの。
帰宅して、さつま白波ホッピーで割って2杯。白黒版『エイトマン』見ながら。谷博士もデーモン博士も背広の上にマントをはおっていて、これがカッコいい。メールチェック、知りたかった情報入り、非常に参考になる。やっぱりな、と。