1日
月曜日
あの子がふっていた真っ赤なブリーフ
誰のものだと思っているか〜(思いたくない)。
朝5時半に目を覚ましてしまいネットやったり。7時にもう一回寝て8時起床。入浴、洗顔、その他いろいろ。9時、朝食。スープ、びわ2顆、ブドー、イチゴ数粒。びわというのも不思議な果物である。さして甘くもなし、香りがいいわけでもなし、タネは大きくて食べにくいし、しかし食卓にあると何か嬉しい。
三遊亭圓彌師死去。69歳。落語家としてこれから円熟を迎えるという年齢なのが惜しい。もっとも芸に関しては若い時分から円熟していた感のある人で、ずいぶん前にお仕事をしたが、楽屋での雑談で志ん朝さんのある言動のことが話題になったとき、二つ年上で住吉踊り仲間の志ん朝さんのことを
「まあ、あの坊やはしょうがないから」
と、極めて愛情こめた言い方で、しかし、ずっしりとした自信できちんと切っていたのが印象深い。
三遊協会騒動の際は、圓生亡きあと、圓楽とは袂を分かって落語協会に弟弟子たち9人を引き連れて戻った。芸も人格もきちんとした彼がとりまとめたからこそ復帰が認められたのだろうが、しかし圓丈の『御乱心』によると、これは“協会預かり”という措置だったそうで、正式な復帰ではなかったようだ。そのせいなのか、あれだけの実力がありながら最後まで協会の理事にはなれなかった。家庭的にも、知りあいによると“いろいろあって”晩年の数年は一人暮らしだったとのこと。三遊派正統の折り目但さの中に明るい人柄ののぞく芸風ながら、どこかに孤影があったのはそのためだろうか。黙祷。
昼は母の室で、アジ干物、つけもの、ご飯一膳、味噌汁。まるで圓彌師の落語みたいに正統的な昼食。2時くらいにちょっと本を読みつつ横になったら、3時までグーと寝てしまう。
連休々々と思っていたが、9連休とるようなところ以外は今日はまだ平日。出版社からいくつか電話あり。あわてる。4時、出社。バーバラも出社していた。
「カレンダー通りか?」
と訊いたら、
「いえ、全日出社です!」
と。フリーってのは休めない。
新中野ではそうも感じなかったが渋谷はやはり暑い。今年初めてエアコンをドライにしてかける。『新刊ニュース』対談ゲラチェックやり、『ラジオライフ』原稿12枚(400字詰め換算)。ラジライの資料探しに書庫に籠もり、しばらくゴソゴソとやる。ネタ本にいいのが見つかったが、ちょっと分量が少ないので、他の周辺資料本も探す。ここらで手間取った。
書き出してガリガリ。書き出すまでが荷なのだが、一旦書き出すと好きな内容だけに楽しい。好きな内容って何かというと、いわゆるカニバル、人肉食の話なのだが。
8時にアゲる予定が15分オーバー。それでもまず、なんとか。書き上げて、上の応接間に上がると、まだバーバラ、仕事していた。お先にと声をかけて帰る。タクシーで新中野。母の部屋で夕飯。今日は朝昼晩、こっちで食べた。ピータン豆腐にまぐろ山かけ、ニラの台鍋、それとアサリの味噌汁。アサリたっぷりのおかず風。天海祐希の『トップキャスター』見てたら細木数子がモデルの占い師をトリックで釣ってコテンパンにしていた。
自室に戻り、また酒。肴は黒豆納豆。マカロニウェスタンの未見のものDVDで見出すがつまらないので中止、こないだどどいつ文庫から買った馬鹿DVDはリージョン違いで自宅では見られず。仕方なくまた『オリエント急行殺人事件』見てしまう。ただし字幕は英字で。スパゲティ食べるのにスプーンを添えるのは邪道、と言う人があったが、この映画でイタリア系のフォスカレリ氏(デニス・クイリー)はちゃんとスプーンとフォークで食べている。