裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

15日

木曜日

ハメ撮りだからミステリーでも勉強しよう

 もう元ネタの方を知らない人の方が多いか? 朝、7時15分起床。小雨。朝食は白粥に梅干。イチゴ数粒。今日はそう言えばニビル星が地球にぶつかる日でなかったか。ところで、ニュースではどこも指摘していないけど、ニビル星の元ネタって、あのゼカリア・シッチンですよな。
http://rojin7.hp.infoseek.co.jp/para/2kodai01-1.htm

 パナ研の予言がまったく相手にされないのは、思想の根が浅いということの他に、予言を乱発するのはいいが、それがみな近すぎる期日だ、ということがある。人間というのは、“そのうち大災害が起こる”とはみんな思っても、“明日、大災害が起こる”とは、誰一人思わないように出来ているのだ。教祖の死亡も“あと4、5日”、ニビルの地球衝突も一ヶ月後とか、延びて5日か一週間、というのでは、期日が近すぎて、誰も本気にしない。少なくとも人心を騒がせようと思うなら、人々がその不安を、“余裕を持って楽しめる”期間を設けないとダメなのである。五島勉の成功は、発表(1973年)の時点で、滅亡(1999年)までの期間が26年という、40歳くらいまでの読者にとって、まだ先はあるけど、必ず自分が体験せざるを得ない時期という設定(その時点でノストラダムスを持ち出したこと)であったことが大きいと思う。

 ネットでちょっと資料検索。していたら、のぞいたサイトの主宰者が、昔つきあっていた女性だった。ちょっと驚く。ううむ、趣味とかその他、まったく変わっていないなあ。人を攻撃する口調のきびしい女性で、別れたときには、もうもう二度とああいう口の悪い女とはつきあうまい、と思っていたものだが、結局、彼女に数倍して口の悪い女性を妻にしてしまうとは。注文していた本とかが届く。あと、K子が長崎飲料の発酵茶を一ケースどかんと買ったものが届いた。ジュースとかを飲まずにこれを飲むこと、というきついお達し。

 12時半、辛子明太子でご飯。四日連続だと、さすがに飽きてきた。雨は本降りとなっている。家を出て、郵便局で振込み一件。時間割で、二見書房Yさんと打ち合わせ。いろいろと長話になる。業界情報や、あれやこれや。某出版社がコンビニ中心の出版でかなり上向きで、それもこれも社長のバイタリティにある、という話。いま手元にある企画を、ひとつ持っていこうかと話すと、それはいいです、と勧められる。1時間半ほど話して、先に出る。まだ雨。梅雨入りを控えて、雨に弱い体質を考えて少しクサクサするが、麻黄附子細辛湯などの力を借りても、なんとか乗り切らねばな るまい、と思う。

 帰宅して、原稿に手をつける。打ち合わせの予約メールで二件。日取り調整。また時間割にとって返す。5時、アスペクトKさん、ササキバラゴウ氏、パイデザ平塚くんと、日記本打ち合わせ。このあいだ試しにやってみた構成に手直しを加える。いろいろと出版社側からの体裁の注文もあり、それに内容をスリ合わせないと、ということもあり。やはり燃えるのはだじゃれに関する話題。誰か業界関係者にこの“裏モノ日記論”を書いてもらって掲載したい、と、これは私の意見。どなたか自分に書かせろ、と言う方、いらっしゃいませんか。

 7時半、雨(小降りにはなった)の中、花菜へ移動。あいていたが、女性店員さん一人きりで、大将が買い物にいってしまっているので、まだ料理が出来ない、とのこと。ビールと、突き出しのひたし豆でつなぐ。K子も来て、酒。K子が新しいコンポを入れるというので、いろいろササキバラさんに聞いている。その選ぶコンセプトが
「何というメーカーの何という機種を買ったら、人にいばれるか」
 というのが、いかにもK子らしい。話題もりあがって、10時半まで。厚揚げ野沢菜添え、舞茸天ぷら、豚肉と葱の煮物など、さんざ食って飲んで、〆に蕎麦。アスペクトにおごっていただく。感謝。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa