裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

5日

金曜日

上野から夜汽車に乗って

 朝、メンズプライスマガジン11枚。女装をテーマに、2時間ほどで案外スラスラ行く。これでグリーンアロー関係の今年の原稿はオーラス、少しは楽になる。電話で各編集部と打ち合わせ4本。かなりシビアな〆切もあるのだが、ちゃらっぽこを言ってゴマケておく。
 私との考え方の違いで官能倶楽部を脱退したライターのY氏から著書がメッセージつきで届く。“ご無沙汰しています”とあったが、そりゃ仲違いしたのだからアタリマエではあるまいか。著書恵贈はうれしいが、なぜこういう、一度出したウンコをまた尻の穴に戻すようなことをするのだろう。仲直りはやぶさかではない。ただし、それにはそれのスジというものがあると思う。逆に言うと、こういう中途半端な態度をとられると、こっちが出方に困る。ただし、著書は5000枚のデジカメ大股びらきヌード満載の一種の怪著。なかなかスゴい。
 雑用数件。昼は昨日の残りの豆腐、ヅケカツオなどで冷や飯。荷造りをして、K子と3時に出宅。上野駅、北斗星札幌行きになをき夫婦と乗り込む。弟(養子)の結婚式出席のための帰郷。数年前、札幌に北斗星で帰省しようとして、仕事がギリギリまでかかって間に合わず、とうとう乗り損ねたことがあったが、今回は無事乗り込む。食堂車のみは豪華で食事もなかなかだが、客車はやはり狭くて寝台も寝返りうつのがやっと、しかもエアコンの調子が悪くてウスラ寒い。
 北斗星での食事、海の幸のオードブル、海の幸のシチュー、それとヒレステーキ。なかなか結構でした。部屋に戻り、10時ころまで4人で酒飲みながら部屋で話し、すぐ就寝。列車の振動が快い刺激となってすぐ寝付ける。ただし、やはり狭くて寝返りうつたびに目を覚ましてヨッコイショとうつ。

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