裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

27日

火曜日

海自〜人生逆転ゲーム

衝突した貨物船が浸水・油漏れなく負傷者もなし、海自の護衛艦
(れっきとした軍艦)の方が艦首大破、航行不能、乗組員3人負傷って……。

※取材場所下見

朝4時から7時ころまで、寝床の中で読書。
それから再び寝て9時起床。
41歳プロモデラー(ミリタリー系)が34歳女性に
結婚詐欺で500万を騙し取られ殺された事件。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091027-00000083-san-soci
被害者のブログにはお悔やみが多数寄せられ、
結婚に期待をふくらませていたオタク男性が迎えた
最悪の結末に同情の声と、この鬼畜女への憎しみが
あがっている。

結婚詐欺に関しては親戚がかつて引っかかり、その後の
新郎のメンタルケアに関してもかなり中に入って苦労した
経験がある。そのときいろいろ調べて思ったのは、男の詐欺師に
比べ、女の結婚詐欺の大胆不敵かつ冷酷なことであり、かつ
厚顔無恥というかいけしゃあしゃあというか、連中は
相手の男を自殺未遂くらいにまで追い込んでいながら、
その後も堂々と被害者と同じ社交グループに出入りし、
なにくわぬ顔で次の被害者を狙っていたりするのである。

被害を受けた親類は、まあ社会的には上流に属する職種の
人間だったが、逆に言うと狭い業界内の住人である。
留学経験が長いのが逆に不運で、彼女が札付きの詐欺常習者
であることを知らず、結婚式の招待状に大学の恩師含め
誰も来なかったことから発覚したが、しかしそれだけの
有名人にも関わらず、被害者が同業種内からぞくぞく
出ているというのはどういうことか。
上流人種の世間知らずということと、結婚をあせる年齢の
男性の脳は正常な判断が出来なくなる(正常な判断が出来れば
誰も結婚なんかしないよ、というシニカルな意見もある)
ということを、ヤツらは徹底して知り抜いているのだろう。

海千山千どころではない、海万山万のこういう女どもに
かかれば、オタクで小金を持っている40男など、
赤子の手をひねるよりもいとやすくだまくらかせるだろう。
今回の女は相手を殺すという愚に出たために表に出た。
しかし、オタ中年被害者が単に金だけ奪われてドロンされ、
訴える度胸も(世間に笑われることを恐れて)なく、
寂しげな笑いを含んで
「認めたくないものだな、若さゆえのあやまちというものは」
とつぶやいて自らを慰めているいるケースがどれだけあるか。
いやキミ、もう若くないから!
この事件は氷山の一角であろう。
すぐにもオタクの駆け込み寺、オタ110番、魔法使い救出特別部隊を
結成する必要のある時期が迫っている、そんな気がする。

朝食にカレーパン、コーヒー。
日記つけなどなど。
他人のボイスなどのぞく。
自分は意地でもボイスは使わん。

12時、昼食。
芋煮風味噌汁、ホウレンソウおひたし、白菜お新香、
ひき肉団子デミグラソースかけ。
ひき肉団子はこないだのロールキャベツに使った余り。
こういうのがいかにも昼食らしくていい。
デザートに、上野山さんにいただいた巨大な梨。
シャリシャリした歯触りが素敵。

1時15分家を出て、2時カッキリ、都内某所某件にて。
仕事の話なので詳細を省く。思ったより絵柄迫力なし。
ちょっと首をかしげる。写真撮影してS氏と新宿まで。
アルタ内の女子だらけの喫茶店で野郎二人ちょっと
長く話す。別れ際に某プロジェクトのことを話したら彼も
その人選に大賛成してくれた。やはり衆目の見るところは同じか。
会話途中で電話、講談社週刊現代、アンケートの依頼。

バスで中野まで、青梅街道沿いの宝仙寺前を通る。
赤塚不二夫はじめ著名人の葬儀が行われたことで有名だが
ここに葬られた者で最も有名なのは象だ。
『江戸名所図絵』(岩波文庫)によれば、
徳川吉宗の時代、享保13年(1728)にコーチ国(ベトナム)
から送られた象で、雄雌二頭が長崎に上陸したが雌は病死、
雄だけが京都で天皇に拝謁、無冠では拝謁がかなわぬというので
畜生の身ながら従四位の位をいただいて広南従四位白象と
名乗ったという。江戸に下って吉宗にも会った後、中野村の
農民源助なるものに下げ渡され、その後二十年生きて
この寺に葬られた。戦争で焼けるまでは象の鼻や牙、頭骨が
保管されていたという。

『江戸名所図絵』によれば一日のエサが菜っ葉120キロ
笹の葉90キロ、青草60キロ、バショウ二株、赤米八升
(カユに炊く)、あんなし饅頭50ヶ、ダイダイ50ヶ、
クネンボ30ヶだったという。どれくらいの値段がかかった
ものか。

帰宅するがダルくなり、ゴロ寝してしまう。
駄目ですなあ。
あっという間に10時を回り、原稿書き放棄。
夜食はペンネを茹でてボローニャ風ミートソース、
ひと手間加えてソーセージ入りにする。
市販のソースにおろしニンニク、タマネギ炒め、砂糖少々、
醤油ちょいとを混ぜて味を整える。
なかなかうまく行った。
赤ワイン小瓶一本。

NHK特集の録画を見て、1時過ぎ就寝。
そう言えば講談社からアンケート、メール来てなかった。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa