24日
土曜日
酒井法子はのりピー、下條アトムはアトピー
セラピーは世良公則、柿ピーは柿本人麿、ホッピーは横山ホットブラザーズ。
※演劇祭三日目
朝のベッド読書中、“カーキ色”のカーキって何だったっけ、
と急に気になって、急いで携帯から検索。
ヒンディー語から英語化された言葉で、“土埃”の意、だそうで
ある。なるほど、と感心したが結局、今朝読んだ資料類で
頭に残ったのはこれだけであった。
寒し。
仕事場に一時だが暖房を入れた。
朝食代わりのカレーパンと豆乳とりつつ、日記付けなど。
押尾被告の裁判ニュースなど見る。
台本書き。
流れで書いているのを一時中断して、シーンごとに書き出して
みる。北村想の言うやり方に準拠してみたが、確かになかなか
いい感じである。
昼食、母の室で。
ロールキャベツ小3ヶ、鴨肉と里芋の煮転がし、キャベツの漬物。
御汁代わりにと梅干しと塩昆布にお湯をさしたもの。
これが久しぶりでウマかった。
上野山功一さんから電話、今日夕方に会えないかというので
では下北沢で、と返事。
自室に戻り台本続き。
さきの梅昆布茶がおいしかったので、台所をさらったら
昆布茶の粉末があったので、これと練り梅で梅昆布茶を
作り、2ハイ。
上野山さんからさらに電話、新宿をまだ離れられないので
ホテルに来てくれませんかという話だったが、残念ながら
時間がとれない。
台風接近とやらだが空模様どんより。
南国へ行きたしと思う。
死んだ加藤和彦の『パパヘミングウェイ』から
『SAN SALVADOR』。
http://www.youtube.com/watch?v=hfPqA8A4L00&feature=player_embedded
大学時代にこの曲をBGMにしたアニメを作ろうとした。
実写部分を本当にサン・サルバドールで撮る必要があって
挫折したんだったが(笑)。
ワンシーン書き上げ、なかなか結構とは思えど、役者は大変かな。
急いで外出、外は雨で体調はかばかしくなし。
バスで新宿、小田急線で下北沢。
スイカをこないだ紛失したので改めてパスモを買う。
『楽園』にて、“江古田のガールズ”の『乙女の祈り』。
この劇団は7月に、われわれの公演の合間をぬって、この
『楽園』で公演を行っている。そのせいか、この特殊な作りの
劇場のことを実によくわかって芝居を作っている。
ハッシーと並んで観劇、ハッシー、脳の影は、最初脳腫瘍の疑いも
あるとかないとか言われていたが、全く何でもなかったとのこと。
まずよかった。しら〜さんが来ていて驚く。
今日は昼の回のアズイフも観ているとか。
こんなに彼が芝居好きとは。
いや、凄かった。何がといって、ラストのテンションが。
最初、航空公園の雨の夜のカフェバーという地味な場所設定に
何の変哲もなさそうな人物たちが集まって、何の変哲もない
会話が続く。それぞれの登場人物に小さなドラマはありそうだが
とりたてて詮索したくもないようなものばかり。
どうやら近くの病院に事故で入院した仲間の見舞い帰り、の
ような感じらしい。
……この、タラタラした会話劇が、カッキリ一時間、続く。
会話に多少のゆがみのようなものが時折まじるし、何故か
4人の女性のうち一人を男性が演じているという居心地の悪さも
あるのだが、基本、ひたすら淡々と進行していき、お互い同士、
同じ仕事をしているようなのだが、その仕事に対する意識の違いなどが
次第に表面に露出していく。やがてこの場所にいない
五人目のメンバーが死亡した、という電話が入ったあたりで、
全員が感情的に爆発する。
そして、後半30分で話は急展開。おひねりタイムというふざけた
ものが突如始まり、布袋寅泰型ロボット、馬男などという、
わけのわからんキャラクターがいきなり登場して……その後は満場、
爆笑と興奮の嵐。こう落としてくるとは。
意見として、後半がこんなに笑わせられるのであれば、前半からこれで
バンバン押していけばいいじゃないか、という見方もあるだろうが、
それではここまではハジけまい。あくまで、前半1時間の鬱々とした
展開があるからこそ、ポテンシャルがここでぐん、と急上昇するのだ
と思う。本多さんも言っていたが、良きにつけ悪しきにつけ、
これはいま、2000年代の小劇場演劇なのだ。
ひょっとして、演劇の世界の(遅れてきた)ポストエヴァンゲリオン
なのかも知れぬ。
ちょっと事務室で審査員打ち合わせ。しら〜さん、ハッシー、
それにT田くんと飲みに行き、八分目(店名)。
ああだこうだとダベりつつ、ビール、ハイボール。12時前に帰宅。
珍し。