裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

18日

木曜日

サザエ会見

不倫交際が発覚したフグ田サザエ(24)の謝罪会見が18日、行われ……。

※年末進行 試写行きそびれ

朝、9時半起床。
頭の右上の部分がズキズキ。
朝食、バナナリンゴジュース、セロリニンジンスープ。
お歳暮、おつきあいのあった各編集部、プロダクションなどから。
その他おこんからは野菜、いっきんさんから落語協会のカレンダー
いただく。

バーバラの同人誌ゲラ前半部部分送られてきたのに、チェック。
書店さんから最新号の催促が来ているそう。

『地獄の黙示録』で、サーファーあがりの兵士を演じた
サム・ボトムズ16日に死去。脳腫瘍だったそうで、53歳。
俳優一家のボトムズ兄弟は、みんな線が細いが、その中でも
最もひ弱というか、命薄いイメージがあった。
兄のティモシーと一緒に出演したデビュー作『ラスト・ショー』
でも最後は交通事故であっけなく逝ってしまうし、
クリント・イーストウッド主演の西部劇『アウトロー』でも、
北軍に投降した南軍の若い兵士で、せっかくイーストウッドに
助けられるが、戦闘で受けた傷がもとではかなく命を落とす。
だから『地獄の黙示録』でも、当然のことながら
真っ先に殺されるのだろう、と思っていたので、最後まで
生き残ったのに逆に驚いたくらいだ。

困難を極めたこの作品の撮影中に彼はドラッグ中毒になり、
映画はヒットしたが、彼の出演作もその後どうもパッとしない。
『ジュラシック・ジョーズ』などという二番煎じの倍満みたいな
ビデオで主演していたりした(この映画を動物パニック映画史上
最低最悪の作品と位置づける人も多いが、小堺一機は大リスペクト
している)が、これは何と『地獄の黙示録』の同年に公開されていた
映画を、23年もたってから日本でソフト化したものだった。

近年の写真を見ると、でっぷり太って髭など生やし、貫録が出て、
かつての面影はみじんもない。彼の役者としての価値は、
その線の細さ、頼りない存在感にあったので、役者として経験をつみ、
しっかりとしてしまうと、かえって使い道がなかったのかもしれない。
最期のあっけなさは、70年代に映画マニアだった者にとり、
何かサム・ボトムズだったらさもありなん、と(悪いが)
思わせるものだった。合掌。

昼は弁当(茄子の炒め物と肉入り卵焼き)使い、D社のMさんと
電話連絡、さらに原作原稿一本書く。
資料をアマゾンで買って届くのを待つものと、まだテーマ打ち合わせを
していない一本を除き、これで原作はほぼ、アゲ。

少し読書。30分ほど寝てしまう。
起きて原稿、書き下ろし用シコシコと。時間がギリギリになり、
あわてて某試写会へと家を出るが、地下鉄の駅まで行ったところで、
財布を忘れてきたことに気がつく。スイカも何も全部入っている
財布であり、身動きがとれない。
仕方なく引き返すが、なにしろギリギリで出たので、とって返して、
では間に合わない。
残念ながら、本日の外出はあきらめる。
マヌケなことよ。

仕方なく家で原稿書き続き。
某演劇のタイトル案に吹き出したり。
サントクで買い物し、8時、少し早いが夕食。
アサリのカレーシチューを作り、フランスパンになすって
一鍋全部平らげてしまった。
それから、油揚焼きなどつまみに古いビデオ数本。
いろいろとファイト沸いてきて、明日以降の予定を立てる。
1時就寝。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa