裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

2日

火曜日

結婚を前提に大塚愛させていただけませんか

愛は俺の嫁。

※婦人公論鼎談 トンデモ落語会

恒例、本日の夢。
私は黒澤明(らしい、天皇とまで言われている業界人)の孫である。
正月にあわせてその祖父のいる実家に帰省しているのだが、
祖父が障子の向うで家人に、私の帰省期間が短い、と怒鳴りちらして
いるのが聞こえる。それくらい、祖父に私は溺愛されている。
で、その祖父と、やたら高級そうなテーブルをはさんで向かい合う
のだが、向うは嬉しくてニコニコしっぱなしだが、私はそんな
偉大な祖父相手に、何をしゃべっていいのかわからず、困惑する。

朝電話あって9時半起き。
それから入浴して朝食。
ビーフシチューパンとバナナ。
ゆうべ体調が悪かったというダーリン先生、今日は大のお元気に
回復なさったということで、まずホッとする。
その他、ラジオ出演依頼一件、それと某英字新聞から、
外人なのに日本人もちょっと書けないだろうと思われる
丁寧な敬語の、完璧な原稿依頼書が来る。

日記急いでつけ、今日の対談(鼎談)に必要な資料を揃える。
その最中に『探偵ナイトスクープ』から電話、
今日、電話でコメントしてほしいと言われる。
時間が鼎談の最中なので、でられないかもしれないと答えておく。

丸ノ内線で赤坂見附、銀座線へ乗り換えて京橋。
中央公論社。
婦人公論誌鼎談、お相手は大坂の某大学のH先生(女性)と、
コラムニストのKさん。

Kさんが今日の仕事をすっかり忘れていて(笑)、
30分遅れるという。
おかげで、H先生と総論を先に話すということになり、
ナイトスクープの電話出演、可能になった。

やがてKさんも来て、いろいろと。
果たして盛り上がったかどうか、よくわからず。
H先生のノリが凄くて楽しめた。
編集のKさんは喜んでいた模様。
写した写真が芝居のポスターみたいでまた結構。
これは一枚、ブログ用にもらおう。

H先生は関西出身で関西住いだが、東京の方が好きで、
定年退職したら東京で余生を過ごす、とおっしゃる。
関西出身の方には珍しいように思うが、どうだろう。
「私、逆に晩年は関西で暮らしたいんですよ」
というと、自分の家を買いませんか、とちょっと真剣に
言われる。

鼎談終り、京橋から一直線に銀座線で浅草。
浅草寺は修学旅行の中学生たちでいっぱい。
木馬亭でトンデモ落語会、今日は談笑脱北記念なのでずらりと
列がならんでいた。
昼飯を食いそびれていたので、リスボンで、と思うが定休日。
吉野家の牛丼になる。

楽屋に通してもらい、チラシ折り込みを少し手伝う。
鯉朝くんから例の話、そろそろ、と持ちかけられる。
結構ですな。作業中に三才ブックスT木くんから電話。
日テレの某超人気番組から、ネタについて問い合わせあった
とのこと。同じ日テレなんだから、直接『世界一受けたい授業』に
連絡すればいいのに、なぜ私通し、しかも三才ブックス通しなのか。

客の顔ぶれ、開田あやさん、まちゅくみさん、ぎじんさん、
浦山明俊、ひえだオンまゆらさん、睦月影朗さんなどなど。
啓乕くんもひさしぶり。それにオノ&マド。

開口一番が白鳥、芝居ネタで、と言っておいて、北海道の
牧場で羊を飼う男の子におじさんが昭和の給食の話を聞かせる
という話。どこが歌舞伎だ、と思っていたら……なるほど。

次が鯉朝、足立区交番物語。しかし今日はネタがどれも
ハンパなく受ける。客も次から次へと入ってきて、補助席が出た。
なお、この時点でまだ談笑が入っていない、抜くんじゃないか、
という話が。

さらに次の談之助の高座、最初に判官切腹の場のパロディで
快楽亭と
「力弥々々、談笑はまだか」
「ははーっ、今だ参上、つかまつりませぬ」
というやりとり。ネタは『立川流ミシュラン』。
立川流の落語家たちがよくいく店の紹介だが、これが笑える。
よくこういうネタを思いつくな。
ここで仲入り、楽屋口から出てジュースを買って戻る。
ファンです、という人からサインを求められる。
わざわざ色紙を用意してある。トンデモの会なら私に会える、
と思って持ってきていたなら、しばらく顔を見せないで申し訳
ないことであった。

で、ブラックが立川志っ平(桂小蝠)物語で、もてる秘訣の
「一見栄二男三金四芸五声六おぼこ七台詞八力九肝十評判」
を解説するというやつ。最初に、『夢金』のパロディで
「女とやりたい〜、泰葉でもいい〜、その母親でもいい〜」
という寝言を言うのが爆笑。

そして、ついに談笑は来らず(笑)、誰が来たかというと、
顔を黒く塗った(楽屋の根多帖用の墨汁だろう)大柄な男が
「ボビーダヨー!」
でもう、みんな爆笑、大拍手。
客をいいようにいじっていた。
いや、久しぶりのトンデモ落語会だったが、大いに笑った。

打ち上げは、談之助が“もう魚民は飽きた”というので
ちょっと歩いて通り沿いの『花の舞』。
談笑、いやボビーにお疲れさまの乾杯。
実は鯉朝の話の最後くらいには入っていた由。
睦月さんはひえださんとまちゅくみさんと同じ席で
ご機嫌のご様子であった。

浦山明俊と座敷の隅でちょっと盛り上がり。
某件で、お互いカーボンコピーかと呆れるほど相似の台詞が出て、大笑い。
小野栄一の本をまとめさせておきなよと勧められるが、適任者が
ちょっと思い当たらず。

ボビーが、某所への政府の補助金の額に大驚愕。
確かに、そんな額がおりていたのか、と思う。
11時半、お開き。地下鉄で赤坂見附まで、そこで銀座線に
乗り換えるが中野坂上止まり。
あやさんと、常連さんが同じ方向なので新宿でタクシー
相乗りし、12時帰宅。何か寝られず、と学会イベントの構成など
過去のビデオ見ていろいろ考えているうちに2時になってしまった。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa