14日
日曜日
エロ・グロ・マッチョ・小豆・コーヒー・柚子・桜
ゲイSMういろう。
※トンデモ本大賞キックオフミーティング
片岡千恵蔵にインタビューするが、ダジャレしか言わず、
「聖イラマチオ教会」
とか言ってこっちは呆れる。
「何ていったっけ、ヒロポンみたいな、あの薬」
と言うので、ちょうどクスリの名前を書きつけたメモがカバンの
中にあった、と思い、見てみるがなかなか出てこない。
現金の入った封筒がやたらにカバンの中にあって、どこかで
銀行に預けないと危ないぞ、と思う……今朝の夢。
9時半起床。
朝食、柿と林檎、ブロッコリスープ。
同人誌のナオシをオノに送ったり、マドに送ったり(編集している
本の担当が違う)。
バン・ジョンソンも亡くなったそうだ。
訃報もこう続くと、もう感情もマヒしてくる。
以前はこの人を『シェーン』に出ていた人、などと思っていた。
ベン・ジョンソンと混同していたのである。
いかにもアメリカ的好青年という感じのキャラクターで、
格別にハンサムでも演技派というわけでもないが、気がつくと
いろんな映画に出ていた。『ケイン号の叛乱』『ブリガドーン』
『雨の中巴里に死す』『コンコルド』『レッド・リバー』など、
西部劇からメロドラマ、ミュージカル、戦争物、乗物パニック映画まで
実に幅が広く、逆に言うと使い勝手がよすぎて個性があまり見えてこない
役者であった。とはいえ、その出演作の多さ多彩さを見れば、
こういう無個性的な個性もまた、映画界では必要な個性だったと
いうことがわかる。特に第二次大戦の間大量に作られた戦意高揚の
ための戦争ものでは、兵士ひとりひとりがヒーローであることを
示すためには、彼のような平凡な顔立ちの俳優がぴったりだった。
彼自身はというと、交通事故で頭に金属が入っていたために
兵隊にはとられず、これもまたハリウッドにとっては好都合だった。
特別出演だった79年の『コンコルド』は当時名画座で見て、あまりの
特撮のお粗末さに吹き出した映画だったが、これはイタリア製作の
映画で、それ以降、イタリア映画での出演が増えていく。
西部劇こそ時代的に作られなかったが、いわゆるマカロニ俳優の
一人であったわけだ。かつて連合国側のヒーロー役として映画の中で
戦った枢軸軍の一国で映画に出演するのを、彼自身はどう思っていた
ことだろう。
そう言えば、バン・ジョンソンはカミングアウトこそ
していなかったが、ゲイだった。結婚は一度して、娘もいるが、
相手は親友の俳優、キーナン・ウィンの妻のエヴァだった。
上記の事故の養生でウィンの家に滞在していた時に親しくなったらしい。
エヴァはウィンとの離婚が成立したその日にジョンソンと
結婚式を挙げている。
これは、彼がゲイだということをマスコミに悟られないために、MGMの
社長のルイス・B・メイヤーがウィンに因果を含めて、初めてジョンソン
が好意を示した女性であるエヴァと気が変わらないうちに急いで結婚
させようとしたためらしい。
それまでメイヤーは、グロリア・デ・ヘイブンやジューン・アリソンなどと
ジョンソンをデートさせて結婚させようと画策したのだが、ジョンソンは
全く興味を示さず、頭を抱えていたらしい。
もっとも、彼女ともジョンソンは1968年に離婚している。
後年、ブロードウェイの舞台で、ジョンソンは
ドラァグ・クイーン役を演じて大好評を得る。
彼の前にその役を演じていたのは『バークにまかせろ!』
のジーン・バリー。これも意外!
昼はシューマイ弁当。
食べてから入浴(数日前、排水溝あたりで異臭がしたので徹底して
掃除したせいか、無事臭いも消えた)し、あがってから
さて、今日の打ち合わせ時刻はと思ったら、あと30分しかないのに
驚く。ゆうべメモを作っておいて助かった。
急いでプリントアウトし、新宿へタクシー飛ばす。
らんぶる、驚いたことにほぼ満席。
ここが満席になったのは初めてみた。
しかも思ったより出席者多く、特別に椅子を補充して席を作って
もらう。
『トンデモ本大賞2009』キックオフミーティング。集うもの
しら〜さん、I矢くん、のび太くん、FKJさん、眠田さん、開田さん。
今年のテーマと、主要イベントを提案。
だいたいのところ了解を得る。基調講演については開田さんの
人選案をいただき、主要上映物については眠田さんの協力申し出に
乗っかることにする。それに従い、次回までに具体的な構成を
私が仕上げることになる。
眠田さんからと学会関係の仕事でいくつか提案。
かなり体力消耗の様子だが大丈夫か?
終って、開田さん眠田さん先に帰り、こないだハッシーに
教えられた役者さんたち行きつけの居酒屋で軽く二次会。
いろんな話で盛り上がる。
始まりが早かったので、帰宅も7時ちょっと過ぎ。
『篤姫』最終回に間に合った。
……うーむ、さすがに『妻恋ひの記』を見た後だと
学芸会に見えてしまうのは仕方ないことか。
小松帯刀の死の床で妻と愛人が揃って看病するというシーン、
『花神』でも、村田蔵六の死のシーンで、妻(加賀まり子)と
愛人(浅丘ルリ子)が揃う、似たような設定があったのを思い出す。
K子が新しい帽子をクリスマスプレゼント(早いが)にくれた。
ちょうど、今までの帽子が汗で汚れて困っていたので、新しく
買おうと思っていたところだった。こういうところはさすが、
夫婦のカンである。
さらに焼酎飲んでしまい、頭グラグラしながら12時ころ寝る。