裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

29日

木曜日

加護亜依七つの子があるからよ

不倫・喫煙に加え妊娠もか!

※どどいつさん来訪 文サバ塾

朝7時半起床。寝起きが本当に悪くなった。ベッドから“さあ!”と飛び出すあの爽快感がない。体力のせいか、季節のせいか。

朝、オノからのスケジュール確認メールで、明日のフジCS収録の迎えの車は自宅か事務所かどっちに来てもらうか、というような件があった。フジCSって何だっけ、とスッカリ頭から消えていて、焦る。アルツハイマーか。
「アルツの少女ハイジ」
などとつぶやきながら記憶を探って『アナマガ! 斉藤舞子の合縁奇縁』だったかと、やっと思い出す。

原稿書きいろいろ。参照のため、いろんなサイトを見て、そこで紹介されている本やDVDを、ついアマゾンで探し、“ユーズド商品1点あり”などになっていると、あわてて買ってしまう。今日一日で十冊くらい買った。文庫などが主なので、支払いは1万円弱くらいだが。

昼は母の室でとろろそば。ちょっと量が少なかったのでオムスビ一ヶ、握ってくれた。握りたてのオムスビというのはわれわれの世代以上の日本人にとって、あらがいがたい魅力を持っているな。

3時、事務所で仕事続き。どうしても見つからない資料あり、気分がヘシャる。4時半、どどいつ文庫伊藤さん来。今回は、翻訳かあるいはネタ元本としてよさげなもの、かなりある。ちょっと例の企画に持ち込んでみるか。

オノと打ち合せ。某所で某人が某アイデアを周囲に持ち回って説得しているとのこと。時間をとられるのはキツいが、やはり今後へのつなぎのためには必要だろうなあ。テレビで中島啓江が出ていたが、改めてその体型に驚愕。太っている、とかいう形容はもはやあたらない。“巨大”である。子供時代の写真が出てきたが、大学生まではまだ通常の体格だったようだが。

あっという間に6時。渋谷ネクサスにて文サバ塾講義。まるきり落語になってしまい、爆笑部分多々。まさに岡田斗司夫の言うように、そのまま寄席にかければいいのに、といったトークとなってしまったので、後半はやや修正。

終って、相談いくつか受講生の方から受け、対応を約す。それから、オノ、バーバラと中野まで行って、金龍門でシャオヤンロウを。ああ、こういうゴチャゴチャした古い店というのは落ち着くなあ。開高健曰く、中華料理屋は小さくて薄汚れていれないるほど美味い、ということだが、渋谷の新楽飯店がなくなって以来、そういう店がホント、探すのに手間どるようになってしまった。

青島ビールに紹興酒。他人の稼ぎばなしもちょっと。みんな苦労しているなあ。途中で市民NPOらしき十人ほどの一団が入ってきて、にぎやかに福祉政策の遅れなどについてワイワイ話しあっていた。それはいいのだが、中に一人いた車いすのおじさん、狭い店内なのでオノが立って道をあけたときも、“すいません”“ありがとう”の一言もなし。健常者だって狭いところを自分が通るのに人が席を立ってくれたらお礼の言葉くらいかける。ボランティアに世話になりきって、そういうコミュニケーションを忘れているのではないのか、と、ちょっと気になった。タクシーで新中野、では近過ぎて悪いので、オノとバーバラを新高円寺までやることにして、私は新中野で降りて帰宅。

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