裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

1日

木曜日

王様のハレンチ

世界変態王様ランキング!(谷原章介)

※モウラ原稿 『ポケット!』打ち合わせ どどいつ文庫 『ラジオライフ原稿』

朝7時半起床 朝食9時イチゴ、リンゴ、ミルクティー。頭痛その他の兼で札幌の豪貴にメール。牛黄清心元を勧められる。

講談社『モウラ』原稿。この連載、一年続いたが、書いていて果たしてどう面白いのか、もう自分でもちょっとわからなくなってきていたところあり。次回で一応まとめ。

昼は中華風鳥そば。スープが美味い。聞いたら既製の中華スープの素に、あれをちょっと、これをちょっと、といろいろ足して作るのだとか。

3時、時間割。明日のポケット打ち合わせ。カン違いしていて明日が水道橋博士だと思っていたら、明日は中野監督。円楽引退の報から、昔は円楽さんは売れっ子お笑いのトップだったのだ、という話になり、なかなか信じられないI井くんなどに、じゃ『円楽のプレイボーイ講座12章』を聞かせましょう、というような話になってサッとまとまる。円楽は60年代のモテ男の代名詞だったんだよなあ。

事務所帰る。4時45分、どどいつ文庫伊藤さん、ちんちん先生と共に来。本買って、雑談しばし。実相寺昭雄監督のことなど。某朝のニュースショー番組での訃報のときの扱いにちんちん先生、憤慨していた。私もあれはひどいと思ったもの。

日曜のと学会に持って行くはずの本、テーブルの上に置いてあったものがない。たぶん、片づけの際に他の本と一緒に片づけられてしまったのだろう、と、推理働かせて探して、やっと見つける。

幻冬舎Nくんからメール。新しい媒体での仕事を依頼される。100万部(売り物じゃないが)の媒体。100万人に納得される原稿を書く、ということ、まだどうもピンとこない。

夕方あたりから、急速に気圧変化しだし、鬱がどーんと襲いかかってくる。体の不調や、時節がら、古い仕事と新しい仕事の入れ替わりでのストレスなどもあり、複合的な状態でこれまででも最大級の鬱になる。あぁルナ稽古、とてもいけたものじゃなし。

仕事場の机の上で、突っ伏すようにして一時間ほど。このままではいかん、何か能動的なことをせねば、と、ラジオライフ原稿。2時間ほど、10時までかかって原稿12枚。鬱とはいえここまでやれれば大したもの、と自分を褒める。

帰宅、サントクで何品かおかず買って、家でビールと日本酒で。鬱のときはあまり飲めず。DVD『マジンガーTHE MOVIE 3』の特典映像『これがUFOだ!空飛ぶ円盤』見る。ケネス・アーノルドからマンテル大尉事件、ヒル夫妻事件などのUFO目撃・宇宙人遭遇譚を忠実に(?)アニメ化したもの。マンテル大尉事件のところなど、克明に覚えていた。作品そのものはお気楽で、やや鬱も散じたが、パッケージ裏で1975年3月21日公開というデータを読み、見たよなあ、16歳の春、と思いだし、あの当時の自分の鬱々たる精神状態を思い出してさらにヘコむ。そうか、鬱は時期のせいか。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa