裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

2日

金曜日

ニュースの森

なに、『おふくろさん』封印?

※『ポケット!』収録 アルゴ打ち合わせ ウェッジホールディングス打ち合わせ 『三丁目の猟奇』打ち上げ

朝8時起床。鬱は相変わらず。最近は天気のいい日より、むしろ曇天や雨天の方が調子出たりする。体質が年々変化しているのやも知れず。花粉症が全く出ないのはありがたい。

しかしながら9時、朝食の席でクシャミ、盛大に10連発。ひさしぶり。40代半ばまではこれが毎朝の儀式みたいなものであり、そう言えばここ数年、出てなかった。これを聞くたびに母が“お祖父ちゃんやパパとおんなじ”と懐かしがる。

朝食、リンゴ、イチゴ、スキムミルクセーキ。鬱状態ながら、食べたあと、自室で10時15分までの2時間弱の時間に、晋遊舎原稿ナオシをやって送る。さらに、残り時間でウェッジホールディングス用企画原稿も2本(!)書き上げる。鬱の方が仕事するか、私は?

さすがに時間オシて、タクシーでTBSまで。ロビーでオノ、中野監督と待合わせ、スタジオ入り。今日はやたら局内の人数多く、ものものしい。番組改編期の特番作りのためだろう。

収録はいつもの通り。プレイボーイ12章もきちんと受ける。他にかけた曲も、ケッタイな、というか、他の番組ではまず、かからないであろう曲ばかり。中野さん、新しい作品にいま、かかっていて実に充実しているようだった。私のトーク、オノが聞いていて
「やはり鬱っぽくて、打ち合わせのときには反応がいつものボスより0.1秒遅れている、という感がありましたが、本番でテンション戻りましたね」
と。しかし、基本的にこの番組で一番難しかったのは、昼間の録りで9時台の気分を出すというテンションの調整だった。ナマ撮りと同じく編集を出来るだけしない収録、という方針に、もっと早く慣らしておくべきだった。収録のよさと生のよさの中間の、宙ぶらりんになってしまった気もしないではない。やはり生放送でやりたかった番組ではあったな。

テーブルの上に並べられたコロッケサンド、ミニドーナツなどつまむ。昼が後で書くように大幅にずれこんだので、このおかげで何とか助かった。

収録終わり、Hさんに迎えに来てもらって、TBS裏の、入り組んだ坂道の間にある(案外好きな風景)アルゴピクチャーズ。社長のO氏交えて、H氏と打ち合わせ。例の企画、O氏が大変に称賛してくれて、ちょっとこそばゆい感じ。しかし、話していて、これをどう映像化していくか、という考案が大分頭の中で具体化していく。進め方のサジェスチョンももらい、スッキリとした。

ここで一時間。出て、赤坂の一ツ木通り商店街に出て、タクシーで神田まで。美土代町ウェッジホールディングス。時間がちょっと余ったので、オノと近くの立ち食い蕎麦屋で天ぷら蕎麦と麦とろ定食。まずし。

丹青社SさんMさんと落ち合い、ウェッジホールディングスF氏、エースデュースK氏と。事前にきちんとウェッジのみなさんに今日の概要を説明しておかなかったので、ちょっと戸惑われる。失敗。しかし、例の大阪行きの取材の兼に関しては、エースデュースでちょうどそれにぴったりのシリーズを出していることがわかり、向うもこちらも渡りに舟、のことで、すぐ協力が決まった。心の中で喝采を叫ぶ。その他については、まず話を遠し、次回の話し合い(丹青社と直に)で決めることにする。例の企画(こればっかりだが、これは上のアルゴのとは違う、こちらの企画)にも、まだ乗り気でいてくれる模様。よかった。朝書いた新・企画書を手渡して、またこれについては
日を改めて打ち合わせすることにする。それにしてもFさんの毒舌、毎度聞いていて楽しい。
「××はもう終ってる監督で、ウチじゃいらないから」
「もう、ここの会社の連中は頭のおかしいのばっかりで、全員いなくなったら日本のためじゃないか」
などという悪口がポンポン。それが愛情なのである。これがわからないと江戸っ子とはつきあえない。

打ち合わせ結局1時間。丹青社さんと、近くのカフェでもう一回打ち合わせ、かつ大阪行きの具体的なことを決める。今日の打ち合わせ二件、どちらも、具体的なGOサインこそまだ出ていないものの、どちらも実現に向け前進したという手応えあり。しかし、せわしない。せわしないのは嫌いではないが、ややせわしなさすぎる気もしないではない。ヘアカットに行く時間すらない。日曜日、と学会の例会の前に、ちょっと早くエドエドに行ってカットすることにする。そこが唯一、とれる時間なのである。

東急エージェンシーに頼まれた件で、がらん堂に行き、電話番号のみチェック。それからタクシーで事務所。途中、オノを四谷で降ろす。事務所で『ポケット!』挨拶文書き、それから連絡事項いくつか。ちょうどのタイミングで電話、ビジネス雑誌から取材の依頼。

10分ほどそれやこれやで遅れて新宿、久しぶりの『鳥源』。K子、井上デザイン、Yくんとミリオン出版『三丁目の猟奇』打ち上げ。いろんな出版社のうわさ話、出て、大笑いしたりうーんと首をひねったり。

例によってうずら、つくね、鳥鍋など。K子は若旦那に、こないだ博多で食べたトサカの串焼きをこの店でも出しなさい、と勧めていた。珍しく井上くんが酔っぱらって、次の某所でのパーティ、いけない、と女性社員に言っていた。お互いワーカホリックですからねえ。Yくんも今日は二日酔いだそうで、珍しく早々と解散になる。タクシーで帰宅、オノにもういっぺん、スケジュール確認のメール打って寝る。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa