いや、最初マジにそう読んだ。

※ＮＨＫ番組電話打ち合わせ、どどいつ文庫来、ポケット打ち合せ、『デイキャッチ』電話出演。

朝８時１０分起床。昨日の件でせいぜいが４時間くらいしか寝ていない。熱い風呂につかり、ミカン、柿（ｊｙａｍａさんからこないだの談笑の会でいただいたもの）、青豆スープ。朝日新聞は朝刊に実相寺監督の訃報記事あったというが読売新聞にはなし。朝日新聞社の社員の方のブログで、ゆうべ深夜当直をしていたら、編集部のあちこちで“ジッソージ”という声が聞こえた、というから、編集部内の早耳のオタクたちの手柄かもしれない。

昼近くに、ＮＨＫのＹくんから電話。企画の詰め。以前の話では、上がさっぱりこの企画に食いついてきてくれなくて……とＹくんのボヤキ節があったが、一旦出したら、こっちが驚くようなハリキリ様だそうな。逆に、こちらが使おうと推薦した出演者を
「もっとビッグな名前のを使え」
という指示で（さすが天下のＮＨＫ、と言うべきか？）ＮＧにされてしまった。それにつけても、実相寺監督は残念無念。代役（？）に私が綜合案内を勤めることになる。もちろん、まだ“企画が東京本局に上がった”段階だが。

昼弁当（カニ玉焼き、シャケ）使い、急いで事務所へ。どどいつ文庫さん、またちょっと待たせてしまった。洋書買い込み。早く『トンデモ洋書の世界』、企画進行させねば。

昨日、『ポケット！』の連絡用コミュに実相寺監督死去の報を書き込んだところ、すぐ追悼番組をしようということになった。と、なれば中野監督だが、中野さんが明日、来られる時間があるか、さらにはゲストに決まっていた植木不等式氏にその旨説明して出演を延期していただかねばならず、オノに訊いたら植木さん、今日の出演のためにいろいろ苦労して時間をあけてくださっていたそうで、気が重い。

とはいえ、これはオノにまかせるわけにもいかず、朝、お二方にそれぞれメッセージのメールを打っておいた。中野監督からはすぐ了解のお知らせが来たが植木さんからは返答なし。メールを見ていないのかもと思って電話をかけてみると、やはりずっと出ていたとか。事情を説明し、承諾をいただく。埋め合わせに今度、どこかでおごらなくては。

とにもかくにも、それで明日のこと、大体定まって、３時時間割にて打ち合わせ（今日、どどいつさんも言っていたが、この日記にしょっちゅう出てくる“時間割”は喫茶店の名前である。途中から読んだ日記読者で、“打ち合わせを時間割で”という記述を、“スケジュール通りに打ち合わせをした”ととる人がいるかもしれないので為念。と、いうかどどいつさんは、もう何年もこの日記を読んでいながら、このあいだ気がついたという）。

打ち合わせは、はっきり言えばやることは決まっているのでまあ、ダンドリどうしましょうか、ということ。Ｉ井くんが進行台本書きやすいよう、いろいろ話す材料を開陳するのが目的。以前の『ブジオ！』の録音が使えるというのは結構。その最中に電話（そう言っておいた）で、ＴＢＳラジオ『荒川強啓デイキャッチ』に声の出演、実相寺監督のことをしゃべる。あまりうまくしゃべれず。
「映像の天才でしたね！」
というので、
「天才というよりは鬼才、と言った方がいいでしょうね」
と言う。王道を進むよりは自ら奇道の方を選択するタイプだった。

それから事務所に戻り、原稿、講談社『モウラ』。ガリガリ書いて書き上げたのが１０時半（！）。送って、急いで帰宅。サントクで鴨肉を買って、鴨湯豆腐を作って酒。ビデオで大映映画『黒蜥蜴』。黒蜥蜴が京マチ子、明智小五郎が大木実、監督が井上梅次のミュージカル探偵もの。何度見ても珍品、三島由紀夫の作詞になる
「♪くろと〜かげ〜」
の歌とか、
「♪用心棒ったら食いしん坊、こんなに食べていいのかね」
の歌は学生時代、歌詞を書き留めるために名画座に日参したもの。