裏モノ日記

裏モノ採集は一見平凡で怠惰なる日常の積み重ねの成果である。

22日

水曜日

劇団☆如何せん

新感線ほどメジャーになれないのを如何せん。

※幻冬舎新書原稿渡し、タカラトミー&廣済堂顔合わせ、『ポケット!』打ち合わせ、ワークショップ(ふう)。

朝7時起床。入浴して原稿、と思ったがやはり日記。これを書かないと落ち着かない。9時朝食。柿、バナナ、スープ。胃がこの数日、ムカムカする。軽い胃炎か。

ロバート・アルトマン死去。あわててアマゾンで『M★A★S★H』のサントラCDを買ってしまったが、いかに追悼といえ、ラジオで『SUICIDE IS PAINLESS』をかけられるだろうか? 高校時代、レコードでこれを繰り返しかけて“いい曲だなあ”と感心していた。わが青春の一曲。これを聞いていたから、いろいろあった高校時代だったが、自殺なんぞする気にもならなかったのである。

http://www.fnosta.com/31ma/mash.html

↑ここにこの映画の“ちょっといい話”がいろいろ。なるほど、あのサリー・ケラーマン(“ホット・リップス”)のシャワーテントでの悲鳴は……。『ロング・グッドバイ』も最高だったし、一番好きな作品は『ウェディング』。老いた母親(リリアン・ギッシュ!)に頭をおさえつけられていた花婿の父親(ヴィットリオ・ガスマン)が、孫の結婚式の当日に急死した母親にむかってしみじみと恨み言を述べるシーンだとか、花嫁の姉でちょっと足りない淫乱娘を演じたミア・ファローだとか、演技派俳優の芸合戦という感じで、全てのシーンが印象的な作品だった(ファローのヌードが貧弱故に愛らしかった)。『プレイヤー』を見逃しているのが残念である。今度DVDで観てみよう。

ひたすら原稿書き。さすがにどんどん進むが、ネットからの引用がちょっと多すぎる感じ。後でそこらへんは調整しよう。弁当使う。茶漬けシャケに卵焼きというシンプルな菜なので味噌汁でも作ろうとするがお汁の実になるようなものが冷蔵庫になし。キャベツのかけらみたいなのがあったのでそれを使う。キャベツの味噌汁なんて、学校給食じゃあるまいしと昔はバカにしていたものだが、やってみるとそこそこ食える。

1時30分になり、あわてて家を出る。事務所でプリントアウトするが、時間がかかるかかる。30分かかってなんとか。2時半、時間割で幻冬舎トテカワYさんに。今日は一段と可愛い。原稿まとまった分量渡したせいもある。発売の期日の打ち合わせ。それと、別の企画もちょっと打診してみる。

今日は打ち合わせ三本連続。そこを出て東武、と思っていたらカン違いで時間割だったらしい。廣済堂のIくんにバッタリ。タカラトミーのお三方も来た。文字通りトンボ返りで時間割に戻り、マスターに笑われる。打ち合わせ、タカラトミーで企画している某製品の関連宣伝として、廣済堂で出しているコンビニ本と結びつけようというアイデアだったが、無事廣済堂の会議も通り、その打ち合わせ。

タカラトミー側はコンビニに製品名宣伝となるものが置けるというので大喜び、廣済堂側も書籍の宣伝になるので結構、私ももちろんお仕事になって万歳、と三方ハッピーな打ち合わせでよろしい。ただ、やはり単なる書籍に比べて仕事量は増える。打ち合わせ途中で、次の打ち合わせに出るオノが迎えに来た。

場所を変えて東武ホテルでI井D、イニャハラさんのお二人と『ポケット!』打ち合わせ、ゲストに笹公人さんを迎えるのでテーマは何にしようかといろいろ(笹さんだから短歌、とはならないところがこの番組の特徴)。途中、見知った顔が入って来たな、と思ったらヒロイックスのNさんだった。一瞬、あ、次の打ち合わせか、と錯覚してしまったほど。

打ち合わせ三連星無事すまして事務所へ。緊張のせいか、胸がキューッと締めつけられるような感じになる。たぶん背中の筋肉の凝りによるものだと思うが。しばらく仕事場の椅子で息をつく。トテカワに送る原稿データ、思いついて手直し。800ワードほどさらに書きたし。

6時半、ネクサスでワークショップ。今日はお題が“ライバルのつぶし方”という物騒なものだったが、要はどう業界で企画や仕事集団を立ち上げ、まとめ、そこでのリーダーになっていくか、という遊泳術。話し始めたら自分でも面白く、2時間がちょっと足りない感じだった。生徒もよく笑いよく聞いてくれた。評論家のIさん(なぜかプロなのに参加してくれている)から新刊いただく。

終ってオノ、バーバラと有明寿司。寿司が二晩続きになるが今日は口直しというつもりで。なめた鰈煮付け、あじなめろう、北寄貝バタ焼きなどもとる。なめろうが絶品。珍しくバーバラがビール、日本酒と
過ごしていた。mixiでの叱責事件が原因か? 皆神さん岡田さんはじめ、好奇心(弥次馬根性)のカタマリみたいなマイミクからメールが引っ切りなしだったそうな。ま、言ったって変わるタマでもないが少し説教もしておく。

帰宅、明日は休日にもかかわらず12時半の新幹線で埼玉(熊谷)である。こういう仕事についている以上仕方なし。

Copyright 2006 Shunichi Karasawa