20日
月曜日
ごっちんドリンカー
後藤真希のことを思うと僕は飲まずにはいられないんだ。
※体調不良、楽工社テープ吹き込み
二本足だけしかないロボットの夢。実はこのロボットは二本足なのではなく、一本足のロボットが二台なのだ、と説明を受けて感心する。深い意味がありそうでなさそうな。
朝8時覚醒し、布団の中でテンションあげようとがんばるがダメ。酒のせいか、気圧のせいか。9時にやっと起床、食事を30分遅らせてもらう。二日続き。
天候、やはり雨。しかも寒い。とても原稿書ける体調にあらず、今日の楽工社のテープ吹き込み用に使う『トムとジェリー』の、タイトル抜き書きなどやる。
昼は弁当。焼肉が菜。沖縄県知事選のニュースなどをテレビで追う。
本土の人間は身勝手に
「美しい自然とそこに暮す人々の繁栄を」
などというが、東京の繁栄(繁栄と呼べる状況か、と言うことはさておいて)は、豊かだった東京の自然を徹底的に犠牲にした上でのものであることを忘れてはいけない。経済が繁栄すれば自然は滅びる。ネットで沖縄在住の人の日記で知ったのだが、沖縄の自然の多くの部分が米軍基地の中にあり、それゆえに本土のリゾート企業の乱開発の魔手から免れている、という部分がある、という。私はどちらを取れ、とか他県民の分際で言うつもりはない。しかし、どちらも、というのは無理な主張であることだけは不勉強ながらもわかる。勉強しすぎた人には、ここらへんがよくわからなくなる人が多い。
仕事関係の電話あり、家を出るのが2時40分になる。楽工社Hさんと眠田さんが事務所に3時に来るのだが、どうしたってこれは遅れる。おまけに今日はオノは休み。バーバラがいるから、と思ったら、そのバーバラから移動中に電話で、ちょっと遅れるという。あせったがどうにもならず。雨の中、到着したら暗い寒いロビーでHさん眠田さん待っていた。申し訳なし。
幸い、事務所は母が入って掃除してくれていたおかげでやや、奇麗。温かいお茶を出し、バーバラ到着を待って、アニメ作品のDVDとビデオを流しながら、それに解説を加える。本日は本のキモになる部分で、作品も重要、その作品をアニメ史の中に位置づける理論も、これまでの通史とは異なった位置づけとなるので重要。幸い、どちらもHさんに面白いとウケ、納得していただけたようなのでよかった。
思えばいま進行中の本が二冊あるが、楽工社のこの本は私が30年見てきたクラシック・アニメの、その魅力を、初めてまとめて伝える本。幻冬舎で書いている本は、やはり30年間追いかけてきたUFOなどのトンデモ現象について、初めて私なりの視点で意見をのべる本。これまで、あえて全体像にこだわらずに細部、フリンジのもののみ追いかけてきた(フリンジがどこにまで達しているかを見極めないで理論は立てられないと信じていた故に)私がこういうものを書くということは、やはり年齢的に、ここらで一度はそういう意見をまとめておかないと、と思う時期なのかと思う。
二人とも、しょっちゅうトイレに立つ。やはり寒い中待たせてしまったせいか。二人帰宅のあと、ちょっと原稿書きにかかるが雨止まず、
体調不良も改善せず。本当は夜は週刊プレイボーイ誌のパーティだったのだがあきらめて切り上げ、東急本店で買い物を、と思ったらもう閉店時間過ぎていた。やむなく新中野まで帰り、サントクで買い物して、DVDで『プロフェシー』など見て酒。白菜鍋とアボカドという変な取り合わせが肴。12時頃ベッドに入るが、1時半ころ、K子がいきなり帰ってきて私をベッドの隅に追いやろうとするので驚いて目が覚める。
「試験はどうだった?」
と訊いたら、
「みんな落ちるみたいよ!」
と。