1日
水曜日
ネボリジニアボリジニ訊ねる
で、オーストラリアの先住民族の暮らしってどうなんだい?
朝7時半起床。入浴、日記つけ、朝食。朝食は温州ミカン、巨峰、ブロッコリスープ。トテカワから原稿賛美の電話、ただし“あとでまた連絡します”といったきりナシ。
ビデオでピンスクリーンアニメなど見る。昼はピリ辛(いつから出来た言葉だったか……)の青椒牛肉絲。出社して原稿、『ゲーテ』の伊藤文学さんインタビュー。ニュース検索、エスパー清田こと清田益章、大麻所持で逮捕の報道に、驚きはしないが(覚醒剤使用は以前に告白済み)呆れる。まあ、一芸タレントなわけで、ブームが過ぎたら
苦しいだろうな、いい年齢になって悩んでいただろうな、とは思う。
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20061031010.html
しかし前にもこの男、覚醒剤をやっていたと告白していた筈。と思ってサイトを探したら、なくなっていた。どこかに残っていないかと探ったら、ここがあった。↓
http://www.tanteifile.com/tamashii/scoop/0305/06_01/index.html
清田氏によると、90年に『さよなら神様』って曲を出したばかりにその言霊のせいでそれから10年、神様に見放されたそうである。『さよなら人類』出してもたまは人類に見放されなかったのに。
3時、東武ホテル『週刊お宝テレビ』打ち合わせメールで、私のまとめに極めて不満そうな文調が読んでとれたので、ちょっと緊張していくが、なんのことはない、まとめるのにい文句が見つからないので唐沢さんの方でお願いしますということ。
そのあと、事務所。オノとスケジュール打ち合わせ。11月6(月)が『蛇蝎姫』取材で仙台、翌7日が仙台から飛行機で大阪入り、大阪から京都に移動して『通販生活』のアンドロイド取材、而して一泊の後、朝8時の新幹線で東京、そのままNHK入りして『お宝テレビ』収録、夜は文サバ。翌9日が『ポケット!』収録で10日にまた仙台で講演。キチガイ沙汰というか、こうなると笑えてくる。
また、芦辺拓さんの『明智小五郎対金田一耕助』の文庫本に解説依頼。これは嬉しい仕事である。もちろん快諾。そのまま雑仕事に埋没。
6時、ネクサスで『文サバ塾』。書庫のコピー機で参考資料をコピーしていたらコピー機の調子悪く、ヒステリーを起しそうになる。仕方なく、仕事場のFAX(コピーもできる)でオノにコピーしてもらい、それを待つ。25分開講遅れ。
講義内容は後に手を入れて単行本化するので省略。受講者の中に、私の本の企画を作って持ち込みたい、と言ってくる者あり。なかなかの積極的アイデアで結構。
終って、今後の打ち合わせをオノ、バーバラとセンター街の火鍋屋に入る。以前は中古レコード店だったところ。マンガチックで可愛い羊のマークの店で『小肥羊』。中国ではなくモンゴル系の店のようで、“内蒙古小肥羊餐飲連鎖有限公司”なるところの経営だとか。
入ったとたんにプン、とカレーのような匂いがする。鍋以外の一品料理に羊肉のカレー炒めというのがあるというのでその匂いか、と思ったら、鍋の中にどっさり浮いているクミンの香りらしい。他にも竜眼、クコ、朝鮮人参など、漢方系の薬味がどっさり。赤と白の二色のスープなのは普通の火鍋だが、いや、その赤の方にトウガラシが、お玉ですくうとそこに山盛りになるくらい入っている。最初はみんな
「そんなに見た目ほど辛くないですね」
と言いながら食べていたのが、煮詰まってくるにつけ、いや、顔面から汗が吹き出るほどに。
スープにすでに味がついており、ごまだれなどはつけずに食べる方式。ちょっとこの味にはクセがあるが、羊肉はおいしく、他の素材もまずまず。魚団子は魚肉を練った皮の中に、羊肉の(?)あんが入っている。ビールでは辛味が抑えられないので、紹興酒を頼むが、これがまったりとしたなかなかの逸品だった。しかもお値段は前回のフランス風料理屋や寿司屋の半分くらい。
明日朝の原稿の資料を忘れて出たので、食べ終ってから私だけ事務所に帰り、ちょっとパソコンでその火鍋屋のことを調べてみる。やはり内モンゴル人の起した会社のようだ。社長の張剛氏の記事もあったが、いかにもな最近の中国系起業家といった感じ。
「他人の成功例は見ない。ひたすら本で失敗例だけを見てケーススタディにした」
というのが凄い。以前、朝日新聞の読書欄の記事に
「成功者は失敗例で学び、失敗者は成功例から学ぶ」
と書いたことがあったが、実際に実践している人がいるのだな。
11時帰宅、何だか家の中が生臭い。生ゴミの袋の口を固く縛って外に出して寝る。猫が人間の赤ん坊のような声で鳴いてベッドの周囲をうろついている。