22日
日曜日
開田あやトーゴー
コスプレして敵をあざむき、任務を貫徹!
(元ネタが通じるかどうか不安になってきた。↓コレ)
http://dcn.to/~yamauh/honya/daida.html
昨日は夜9時ころにもう寝てしまったので、早起きをするかと思っていたらちゃんと7時半まで寝る。寝過ぎではないか。
入浴、朝食、如例。アスパラガスのスープ、ブドーとリンゴ、変わらず。知人の某さんから某件につき長いレポートメール。すぐオノに転送。それから『ポケット!』プロデューサーのI井くんから、半田健人さんの回は、実は収録時は出来が心配だったが、編集してみて凄まじく面白いものであったことに気がついた、というメール。I井くんの編集も、今回だけエンディング曲をピンクレディーに変えてしまったりというワルノリぶり結構。三回連続でこれだけテンションの高い内容にしてしまってかえって後が大変だが、何とか今年いっぱいはこのテンションを維持したい。はれつ氏からも半田健人絶賛のメール。
半田健人に関するネットの評判を見ると、
「せっかくの二枚目なのに、もうあんな二の線に行くのはよした方がいい」
という意見も根強いようだ。しかし、はっきり言ってすでにテレビ業界では二枚目は飽和状態にある。そこで何か、頭角を現すには、もはや“ヘンさ”というのも、かなり強いファクターになり得ると思っている。まして彼のヘンさはツクリではない、天然なのだ。いま、ものを“熱く”語れる若い人というのは貴重なのである。
ただ、何回か一緒の場にいて感じるのは、その趣味の性質からくる彼のきまじめさ、几帳面さである。そこが気になる。ブレイクする者に必須なのは、ある意味での“大ざっぱ”さや“いいかげんさ”なのである。意外なようだが、これは事実だ。このあいだからベッドやトイレで何度も読み返している同人誌『昭和プロレスマガジン』の11月号で、一時新日本プロレスで人気が出かけたレスラー、ニコリ・ボルコフについて、ジャイアント馬場が
「性格がまじめで几帳面すぎるのでこれ以上は大成しない」
と断定している、という記述を読んで考えるところがあった。モノカキでもそうだが、一字一句ないがしろにしない(できない)という人は、学者にはなれても人気作家にはなれない。
そう言えば、この同人誌で言及されてて急いで読み返したスタン・ハンセンの『魂のラリアート』もなかなか面白い。ユニークなのは、日本人の自伝のような根性論でなく、自分を“ビジネスの勝利者”として、そのクレバーさを誇っているところだろう。ビジネスの新天地である日本で、どうやれば自分がトップに立てるか、を考え、アメリカと違う日本のプロレスの特色を分析し、当時人気トップだったタイガー・ジェット・シンの、入場時にサーベルを手に現れ、客席を蹴散らすパフォーマンスを取り入れて、ブルロープを持って入場することにした、というあたりの、“ビジネスのカン”を語っている。ずいぶんと参考になった。
昼は弁当、お菜は豚の煮物。大根の味噌汁で。K子は仕事場から12時ころ帰る。急いで『DVDデラックス』原稿を書く。編集部Kくんが送ってきた資料はちょっと使いにくく、自前のものを使う。
DVD『小説・吉田学校』を見る。脚本が長坂秀佳だけに、出てくる政治家たちがみなキカイダーやアクマイザー3の怪人のようである。オールスターキャストは見事だが、ラスト近く、ガンに冒された池田隼人(高橋悦史)が看護婦に支えられて病院の廊下を歩くシーンの医師(声も入る)が灰地順(ウルトラマン『謎の恐竜基地』のジラースを育てた博士)であることに気がついた。端々まで気を配ったキャスティングであることがわかる。
特典映像でプロデューサーの山本又一郎氏曰く、
「政治をよくしようと思ったら、政治家を褒めなきゃ。けなしてばかりでは、才能ある人たちが政治の世界に入ってきませんよ。政治家をカッコよく描くから、みんなが政治家になりたいと思うんです」
私の意見とはちょっと違うが、なるほど、それもまた見識。
5時半、新宿に行き、ちょっと資料探し。東口と西口を往復するが、目的物見つからず。仕方なし。足を無駄にするのもイヤなので、小田急デパ地下で夜食を仕込んで帰宅。トロの握り、ポテトサラダ、鰯の梅煮。『功名が辻』を見ながら食べる。ちょうど話が同じ司馬遼太郎の『関ヶ原』とかぶる時期なので、どうしても吉田学校の吉田茂こと森繁が家康を演じたTBSの『関ヶ原』と比べてしまう。
増田長盛を不破万作が演じているが、不破さんのイメージは戦場での槍一筋といった方で、経理に長けた近江出身官僚の長盛には適役ではないのではないか(『関ヶ原』では平田昭彦の演)。
気圧変動で酔い方がちょっとヘン。神奈川と大阪の補選結果を見る。これだけの追い風が吹いている中で(しかも神奈川は弔い選挙)これしか勝てないというのが安倍さんの選挙弱さ。もっとも、民主の小沢氏もそれ以上に選挙に弱い人である。私は小沢氏に待望論があることがちょっと信じられないのだが。たまった雑誌類など読みつつベッドにごろり、寝入ってしまう。それにしても体力が落ちた。